2011 Fiscal Year Annual Research Report
知の競争時代における大学体育モデルの再構築に関する実践的研究
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21240060
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮下 憲 筑波大学, 体育系, 教授 (30110480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 英樹 筑波大学, 体育系, 教授 (80226753)
金谷 麻理子 筑波大学, 体育系, 准教授 (00284927)
松田 裕雄 筑波大学, 体育系, 講師 (50375474)
鍋倉 賢治 筑波大学, 体育系, 准教授 (60237584)
大森 肇 筑波大学, 体育系, 教授 (20223969)
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Keywords | 大学体育 / 教養教育 / カリキュラム / 教育理念 / 生涯スポーツ |
Research Abstract |
本年度は、筑波大学体育センターの教育活動を中心に、これまでの「大学体育」を総括するとともに現状を把握することを目的として、以下の3つの項目についてに取り組んだ。 1)基盤研究:「大学体育」を運営する組織の教育事業を可視化するための基本的枠組みを規定する。 2)評価・検証研究:体育センターが展開してきた教育事業をさまざまな観点から評価・検証していく。 3)新規提案・挑戦研究:現代および今後の社会に貢献しうる人材育成のための「大学体育」について、および体育センターにおける教育活動のあり方について研究し、提案する。また、これからの体育・スポーツの本来的価値についての新たな知見を得る。 また新たな大学体育カリキュラムモデルの再構築を目的として、文献研究を実施するとともに、筑波大学共通体育のスタンダードの策定に着手した。加えて新しい「筑波体育」の教育理念の提案とそれを具現化するためのカリキュラムモデルの作成を行うために以下の2つの項目について重点的に取り組んだ。 1)平成25年度から実際されることが決定したセメスター制(2期制)に対応したカリキュラム・モデルの構築 2)国内他大学の大学体育の教育理念とカリキュラムに関わる調査 新たに策定されたカリキュラムの効果を客観的に評価するために以下の5つの観点から授業評価を試行した。 1)「教員による成績評価」方法の検討、2)「学生による授業評価」と「教員による授業自己評価」の比較検討、3)「教員相互による授業評価」の実施、4)「学生による通年授業評価」と「学生による単元評価」の比較検討、5)「潜在的カリキュラム評価」の事例検討
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、新たなカリキュラムがほぼ完成し、その効果を評価する方法論についても検討が進んでおり、最終年度のとりまとめに向けて、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
1)基盤研究及び評価検証研究:体育センターの教育変遷に関する実証研究 ・教育概念基本構造を用いた大綱化前後の相違点について ・教育効果に関する調査(卒業生アンケート) ・教育実践に関する調査(教員アンケート) 2)国内及び海外における実態調査研究:これまでの大学体育の理念と意義に関する研究 ・大学体育発祥の理念と背景 ・大学体育の意義変遷 ・海外における大学体育の実態及びスポーツの価値 3)新規提案・挑戦研究:新しい大学体育への提言及び指針提示 ・上記2つのバックボーン及び一般労働市場の動向を抑えたうえでの人材育成のあり方について提言できる取り組みを考案していく。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] 大学体育が大学一年生のメンタルヘルスに及ぼす影響2012
Author(s)
向後佑香, 坂本昭裕, 大森肇, 山田幸雄, 本間三和子, 平山素子, 鍋山隆弘, 榎本靖士, 安藤真太郎, 門野洋介, 山田永子, 村瀬陽介, 桐生習作
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Journal Title
大学体育研究
Volume: 34
Pages: 39-46
Peer Reviewed
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