2012 Fiscal Year Annual Research Report
生活自立高齢者のための包括的な転倒予防システムの構築
Project/Area Number |
21240064
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
出村 慎一 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20155485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山次 俊介 福井大学, 医学部, 准教授 (40311021)
山田 孝禎 福井工業高等専門学校, 一般科目教室, 講師 (60413770)
佐藤 進 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (90291757)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 加齢 / 老化 / 転倒予防 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、高齢者の転倒を防ぐために転倒リスクスクリーニング調査の開発(課題1)、転倒関連身体機能改善プログラムとその評価テストの開発(課題2)、および転倒時に骨折を防ぐ動作の解明および衝撃軽減装具の開発(課題3)を目的として、それぞれの課題に取り組んだ。 課題1では、7~9月に縦断的調査3回目を実施し、これまでのデータも加味して、様々な観点から転倒リスクと転倒発生の関係を検証した。運動器、視覚に愁訴を含めた不自由さの有無について、障害なし群を基準に算出した転倒発生オッズは、男性の場合、視聴覚障害および運動器障害の単独保有による危険率の上昇は認められなかったが、複合保有の場合、約3倍に上昇した。女性の場合、運動器障害の保有により転倒危険率の上昇が認められた。 課題2では、転倒リスクスクリーニングした地域高齢者を転倒一次予防プログラムに参加し、継続する取り組みとして、地域高齢者の身体機能水準が継続に関わる因子という仮説を検証した。運動主体のプログラムを敬遠する高齢者に対して、介護予防を含めた施設通所の学習主体プログラムの転倒予防効果、および参加継続率を検証したところ、脱落した高齢者は身体機能水準が低いこと明らかとなった。また、学習主体のプログラムを継続しても身体機能や転倒リスクは改善しないことも明らかとなった。 課題3では、側方への外乱に対する代償的ステップ特性を検証し、転倒リスクの高いものは複数ステップを要し、姿勢制御に要する時間が遅延することが明らかとなった。これらより、側方へのフラつきに対する支援の必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画どおり研究を遂行し、多くの成果発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
5カ年計画のうち、4カ年が経過したが、概ね順調に進展している。計画通り3課題を独立して進められたので、最終年度では、各課題の統合した検証について、計画通り研究を進め、成果を発表する。
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Research Products
(28 results)