2012 Fiscal Year Annual Research Report
対流圏物質輸送モデルへのデータ同化手法の導入と新展開
Project/Area Number |
21241003
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鵜野 伊津志 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70142099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 直毅 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70335983)
山地 一代 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 研究員 (40399580)
弓本 桂也 気象庁気象研究所, 台風研究部, 研究官 (50607786)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 物質循環 / データ同化 |
Research Abstract |
アジア域を対象として、非線形化学反応系を含む化学輸送モデルCMAQに高次のHDDM手法を導入して、中国域のNOxとVOCの排出変動に伴い風下域のO3濃度がどのように変化するかのソース・リセプター解析を四季を通じて行った。その結果、春季には中国の寄与が卓越する結果が得られた。日本域におけるO3濃度の季節変動は春と秋に2回ピークをもつことが知られているが、秋季については春季と異なり、日本の寄与も中国と同程度に大きいことを示した。光化学反応が進む夏季には,いずれの排出源もO3濃度に大きく寄与することを示した。一方で冬季には発生源寄与はエピソードを通じて負の値を示した.冬季は日本域がVOC sensitive領域にあり,NOX titrationが加速されてO3濃度を下げる方向にはたらいたことが考えられた。このHDDM感度解析法は計算負荷が大きいが、O3のような二次生成物質にも適用可能で、同手法の有効性が確認された。また、同様の手法をモデルGreen関数に適用して、モデル内の化学反応速度や乾性沈着パラメータなどの感度解析も行った。更に、広域計測の可能なMOPITTO衛星からのCO濃度の観測結果を拘束条件にして、GEOS CHEMのタグ付きCO輸送モデルとモデルGreen関数感度解析を組み合わせて、アジア域のCO排出量の逆推定手法を開発し、アジア域の人為起源汚染物質の排出量データベースの精度精度検証を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)