2013 Fiscal Year Annual Research Report
多言語重層構造をなすインド文学史の先端的分析法と新記述
Project/Area Number |
21242009
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
水野 善文 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (80200020)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 守男 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90143619)
萩田 博 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (80143618)
太田 信宏 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (40345319)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 言語横断的文学伝承 / 歴史的事件と文学 / 映画と文学 / 語り |
Research Abstract |
インドを中心とした南アジア地域の、言語横断的な文学・文芸の歴史を共同して日本語で執筆するという最終的な目標に向かって、2度の研究会(2013年6月8日、11月3日)を開催しメンバーが結集、問題意識をより強固に共有して、各人の担当事項の作業を進めることが出来た。また11月4日には現代インド地域研究東外大拠点(FINDAS)との共同でセミナーを開催し、研究成果の一部を報告した。 これまでの共同研究で、多言語間をダイナミックに展開した南アジアの文学・文芸の歴史を、1)歴史的事件と文学(とりわけ近現代)、2)ラーマ物語、3)語り、4)映画から見るインド文学、5)12ヶ月諷詠(抒情詩)、6)美的表現方法、という六つの観点から解き明かすことが、今日多様性の中に埋もれてしまった当地の精神史、文化史の足跡を具にできる有効な手段であるという結論に至っていたが、完成に向けて、各トピックの取り纏め担当者を中心に相互に連絡を密に取りながら、メンバー全員が作業に着手している。 目下のところ、全3巻ほどのボリュームを想定し数年後の刊行を目指しているが、より着実な進捗をはかるため、メンバー各人の担当箇所について執筆いただいたアブストラクトを取りまとめた。また、本編には恐らく収録が叶わないであろう比較的長編の諸作品の日本語訳については、研究代表者が所属する東京外国語大学の研究室が発行する学術雑誌『南アジア言語文化』に寄稿掲載し公表した。 今後3年から4年のうちに、インドの多言語にわたる文学の流れが詳述された、文字どおり総合的な『インド文学史(仮称)』として、刊行する計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)