2012 Fiscal Year Annual Research Report
近代世界におけるジェノサイド的現象に関する歴史学的研究
Project/Area Number |
21242016
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 勇治 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30212898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 千果子 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00319419)
木畑 洋一 成城大学, 法学部, 教授 (10012501)
栗本 英世 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10192569)
穐山 洋子 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (10594236)
小長谷 有紀 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30188750)
市野川 容孝 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30277727)
廣瀬 陽子 慶應義塾大学, 総合政策学部, 准教授 (30348841)
外村 大 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (40277801)
大野 旭(楊海英) 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (40278651)
吉村 貴之 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (40401434)
清水 明子 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (60396950)
狐崎 知己 専修大学, 経済学部, 教授 (70234747)
川喜田 敦子 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (80396837)
古矢 旬 北海商科大学, 商学部, 教授 (90091488)
佐藤 安信 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90313981)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ジェノサイド / 民族浄化 / ホロコースト / 近代 / 国民国家 / 戦争 / 植民地主義 / 過去の克服 |
Research Abstract |
最終年度にあたる本年度は、研究の取りまとめと成果発表に重点をおいた活動を行った。近代世界に生起したジェノサイドの多様な事例の比較研究を通して、その政治的・経済的・社会的・文化的な背景要因とミクロ・レヴェルでの実態、ジェノサイドの発生・急進化・終息・再発のメカニズムを検討し、そこに近代の諸原理がどのように関わっているかを分析・整理した。さらに、事後の社会再建やジェノサイドを予防する国際システムの構築の可能性についても追究した。 研究の総括と今後の課題の確認を目的とする研究会合を2013年2月に開催し、加害者の行動、ジェノサイドの類型化、移行期正義と和解、アフリカにおけるフィールド研究、ジェノサイドと司法に関する研究報告と討議を行った。またジェノサイドの記憶と表象をテーマとする国際シンポジウム「ショアーの表象」(東京大学、2013年3月)に参加・協力し、文学・思想分野との研究交流の可能性を論じた。 成果発表としては、個別の論文・学会発表の他に、2012年6月のジェノサイド研究者国際ネットワーク(INoGS)第3回世界大会(アメリカ合衆国・サンフランシスコ)で本科研メンバーと協力者が「ジェノサイド予防と日本の役割」と題するセッションを担い、成果の一部を報告した。そしてその内容を雑誌Comparative Genocide Studies, Vol. 3に公表した。また、ジェノサイドの事例と関連概念を網羅した包括的な『ジェノサイド事典』の刊行に向けて編集執筆作業を進めた。 本科研の研究活動と研究成果はウェブサイトでも公表してきたが、今年度はさらにその英語版を作成し、国際社会に向けた活動内容と成果の発信に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)