2009 Fiscal Year Annual Research Report
「地図史料学の構築」の新展開-科学的調査・復元研究・データベース-
Project/Area Number |
21242018
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉本 史子 (山田 史子) 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (10187669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 経 東京藝術大学, 大学院・美術研究科, 准教授 (60361739)
礒永 和貴 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (10201922)
上杉 和央 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70379030)
小野寺 淳 茨城大学, 教育学部, 教授 (90204263)
早川 泰弘 独立行政法人国立文化財機構, 東京文化財研究所保存修復科学センター, 室長 (20290869)
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Keywords | 史料論 / 絵図・地図 / 国絵図 / 文化財科学 / 江戸城 / 政治空間 / 復元研究 / 空間表現 |
Research Abstract |
1 2006年度以来蓄積してきた、刊行物収載地図情報を検索する『前近代地図情報DB』、東京大学史料編纂所所蔵近世近代出版図データ検索『印刷図DB』の入力・検索システムをアクセス・ランタイムで構築した。 2 2009年5月28・29日、国立公文書館所蔵天保国絵図(薩摩国・備前国・下総国)、12月3・4日、天保備前国絵図(勘定所本・紅葉山本)について科学的調査(蛍光X線分析法・可視反射分光スペクトル測定法)、2010年2月24~26日、大阪商業大学商業史博物館所蔵「河内国茨田郡藤田村文書」の村絵図の科学的調査を行った。韓国における絵図調査のための予備折衝を、ソウル大学・韓国国立博物館・ソウル市立博物館・釜山古地図研究会に対して行った。 3 2009年8月26~7日岡山大学付属図書館において、国絵図復元研究に向けて、復元対象図の最終調査を行った。2010年3月9日東京大学において公開研究集会「復元図制作手順の検討」を行った。 4 2009年7月18日、東京大学山上会館において、シンポジウム「歴史のなかの地図IV 政治と文化第1部文化の中の空間表現」(報告者:イエール大学博士課程・ロバート=ゴーリ、京都府立大学講師・上杉和央、東京学芸大学・准教授荒井経、「第2部政治と空間一江戸城」(講演者:国学院大学栃木短期大学教授・深井雅海、神奈川大学教授・西和夫)を開催した。 5 『東京大学史料編纂所研究成果報告2009-1地図史料学の構築第1部研究概要、論文・研究報告、データベース概要』『同地図史料学の構築第II部原本調査』を刊行し、国内外関係諸機関・専門研究者に配布した。また第II部については、東京大学学術機関リポジトリ(UT Repository)から公開した。 6 研究成果の一部を盛り込み、『絵図学入門』執筆を行った。
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Research Products
(20 results)