2012 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀型統治システムへの転換-主要国の政治意思決定構造の比較研究-
Project/Area Number |
21243009
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
佐々木 毅 学習院大学, 法学部, 教授 (90009803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後 房雄 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (20151855)
成田 憲彦 駿河台大学, 法学部, 教授 (30275929)
池本 大輔 明治学院大学, 法学部, 准教授 (40510722)
安井 宏樹 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (60396695)
木下 淑恵 東北学院大学, 法学部, 准教授 (70308229)
飯尾 潤 政策研究大学院大学, その他の研究科, 教授 (90241926)
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 比較政治 |
Research Abstract |
大きく変容しつつある現代の統治の仕組みはいったいいかなるものになろうとしているのか。大きく括った場合、20世紀と21世紀ではどのような相違があるのか。また、それは趨勢的、構造的な変化なのか、否か。本研究では、グローバル化やそれにともなう産業構造の変化、インターネットやソーシャルメディアの発達・普及などの側面にも留意しつつ、21世紀の特に先進民主主義国の統治のシステムについて、政治的意思決定構造という切り口から多角的に検討することを目標としてきた。 統治システムの全体的な特性・変化をとらえるために、主要国の比較という手法をとったこと、ならびに、統治構造を構成する重要な制度について実態面を含めた調査研究を進めたことは本研究の特徴である。比較の対象としては、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアといったいわゆるヨーロッパの主要な議院内閣制の国々を中心としたが、それに加えてもっとも重要な大統領制の国であるアメリカ、議院内閣制の長い歴史を持つスウェーデン、さらには新しく社会主義から民主化を遂げた東欧諸国などについても検討を加えた。また制度分析としては、広い意味での内閣、政府との関係を含めた議会制度の全体的な検討に注力し、政府と与党との関係、政官関係などについても、比較という視点から様々な分析を行った。 代表制デモクラシー、福祉国家モデルとそれらを支える産業社会構造などは大きく変化しつつある。それに応じて、各国の議会や政府機構・メカニズムにも恒常的な変化がみられる。それらの中には、EUという超国家的な機関の枠づけに伴う収斂の側面と、それにもかかわらず各国の固有性が持続するというハイブリッドな状況が見られる。こうした大きな変化にかかわる基礎的な知見の集積が本研究の骨格である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)