2012 Fiscal Year Annual Research Report
サイエンスにおける知識生産プロセスとイノベーション創出の研究
Project/Area Number |
21243020
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
長岡 貞男 一橋大学, 大学院商学研究科, 教授 (00255952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊地知 寛博 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (40344072)
大湾 秀雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60433702)
楡井 誠 一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (60530079)
伊神 正貫 一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (70371002)
清水 洋 一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (90530080)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 科学 / 知識生産プロセス / セレディピティー / パスツールの象限 / 科学的発見の商業化 / 研究チーム / 研究資金 / 競争 |
Research Abstract |
日米サーベイから構築したデータを利用して、次のテーマで研究を実施した。1.チームベースの科学研究への若手研究者の参加、2.国際共同研究の効果、3.国立大学法人化による知的財産権の機関所有の影響、4.研究のマネジメントとセレンディピティー、5.パスツールの象限における研究の特徴,6.サイエンスにおける競争)の研究に取り組み、それぞれ新しい知見が得られた。例えば、若手研究者(ポスドク)が研究チームに参加する可能性は、(1)プライオリティ競争の脅威に直面している研究チーム、(2)新規性の高いテーマについて研究を行っている研究チーム等で高く、また著者が貢献度の順で記載されている調査対象論文に注目すると、博士研究員が筆頭著者になる確率は、(1)プライオリティ競争の脅威に直面している研究チーム、(2)外国生まれの博士研究員がメンバーとなっている研究チーム、(3)最先端の研究施設・設備を有効に活用している研究チームにおいて高くなることが明らかになった。また、国際共同研究については、(1)多人数を要する大型プロジェクトや基礎的な研究で重要性が高まるが、(2)コオーディネションコストが一層高まる学際的な研究ではむしろ重要性が低いこと、また(3)国際共同研究の効果は日本で米国よりも高いこと等が明らかになった。更に、パスツールの象限における研究は、(1)エディソンの象限の研究と比較して発明の実績で劣ることなく、同時にボーアの象限の研究と比較してサイエンスの成果でも劣ることはなく、パフォーマンスが高い。しかしながら、(2)直接的な産学連携(共同著者) の効果にその原因を見いだすことはできず、他(例えばリード科学者の視野の広さやプロジェクトのセレクション過程など)を求める必要性が示唆された。このような研究成果を、4つの国際学会で講演、発表するとともに、国際ジャーナルに投稿を進めつつある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)