2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21243021
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
藤田 昌久 甲南大学, 学長直属, 特別客員教授 (90281112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 特任教授 (60145654)
若杉 隆平 京都大学, 経済研究所, 教授 (80191716)
長岡 貞男 独立行政法人経済産業研究所, ファカルティフェロー (00255952)
濱口 伸明 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70379460)
森 知也 京都大学, 経済研究所, 教授 (70283679)
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Keywords | 空間経済学 / 都市経済学 / 国際地域経済 / 集積 / 知識創造 |
Research Abstract |
財の市場を通じての経済活動の相互連関を中心として構築されてきたこれまでの空間経済学に、多様な人々の間における知識の創造・学習・伝播を通じての相互連関のミクロプロセスを導入することにより、グローバル化と知の時代における空間経済学として、四つの研究課題グループの密な協力のもとに、四年計画の2年度の計画を以下のように行った。 (A) 知識創造社会の動学分析グループ(分担者:藤田・西村・若杉・長岡・森・山本・玉田)は、知識創造・伝播・学習・認知の基礎理論の構築を進めるとともに、多地域の内生的成長理論との融合を行った。さらに、「発明サーベイ」を利用して、組織内および組織外からの知識フローについて実証分析を進めるとともに、「企業ネットワーク指標」を用いて現在の日本における企業間イノベーションシステムについて分析した。 (B) 脱国境の国際経済分析グループ(西村・若杉・曽・戸堂・大久保)は、日本の企業レベルのデータを利用して、企業活動の国際間でのフラグメンテーションとアウトソーシングについての実証分析を更に進めることにより、多くの新しい知見を得た。更に、企業の異質性を考慮した空間経済学の研究を進めた。 (C) 都市・地域システムの進化グループ(濱口・森・曽・佐藤・山本・田渕)は、国際化が国内の労働市場における職業選択や技能形成に及ぼす影響を理論分析するとともに、日本における産業集積と人口集積の間に創発する秩序NAS法則および階層原理を確認した。更に、国際間における財の輸送費とイノベーション活動との関係を理論的に分析した。 (D) 途上国における集積と経済発展グループ(濱口・戸堂・佐藤・大久保)は、中国・浙江省の義烏市における雑貨産業の集積とイノベーションめ関係について明らかにした。また、エチオピアにおける農村調査によるデータを基に、農業技術の移転の決定要因を分析し、地理的要因と社会ネットワークの形成が果す役割について明らかにした。
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Research Products
(59 results)