2009 Fiscal Year Annual Research Report
食品にみる国際間情報の非対称下での東アジアの貿易とリスク対応のための経済政策
Project/Area Number |
21243023
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
多和田 眞 Nagoya University, 経済学研究科, 教授 (10137028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 澄憲 筑波大学, 生命環境科学研究所, 教授 (10150624)
酒井 泰宏 滋賀大学, 経済学部, 特任教授 (40093760)
趙 来勲 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70261394)
小川 光 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (10313967)
佐藤 泰裕 大阪大学, 経済学研究科, 准教授 (30332703)
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Keywords | 情報の非対称性 / 食料経済 / リスク対応 / アジアのFTA |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは3つのグループによって構成されている。貿易理論のグループは情報の非対称性から生じる貿易上の問題点について、既存研究のサーベイを中心に行ってきた。とくに、食品の国際貿易において生産物の品質に国家間で差のある場合についての戦略的な貿易政策等の文献を参考にしながら、輸出国の製品についての品質が輸入国には十分に分からない場合の分析に拡張することを検討してきた。そしてこの問題の取り組みに非合法移民の分析のためのモデルの適用可能性についても検討してきた。今後はこのような方から貿易理論の論文を作成していく予定である。 東アジアの食品産業の実証グループでは食品の安全性のための国際的フードシステムの構築という視点から、中国の食品産業の実態調査と食品産業クラスターの形成状況について分析を行ってきた。これらのこれまでの研究成果は例えば著書「国際フードシステム論」や「中国におけるクラスター戦略による農業農村開発」になっている。 リスク対応・管理の研究グループでは、食品の安全性について、リスク事象の原因から結果に至る過程のシナリオの解明と、リスクの管理と対応への支援のための情報システムの開発の問題に取り組んできた。また、リスク管理においてほ国家間でリスクに対する考え方やとらえ方の相違があることから生じる問題を解決する必要があるということを考慮に入れて、リスクの考え方と文化の連についても分析を進めてきた。この分野の研究成果は例えば著書「リスクの経済思想」としてあらわされている。
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Research Products
(60 results)