2011 Fiscal Year Annual Research Report
食品にみる国際間情報の非対称下での東アジアの貿易とリスク対応のための経済政策
Project/Area Number |
21243023
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
多和田 眞 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10137028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 澄憲 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (10150624)
酒井 泰弘 滋賀大学, 経済学部, 名誉教授 (40093760)
趙 来勲 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70261394)
小川 光 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10313967)
佐藤 泰裕 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (30332703)
藪内 繁己 愛知大学, 経済学部, 教授 (40264741)
木南 莉莉 新潟大学, 自然科学系, 教授 (40272132)
前田 恭伸 静岡大学, 工学部, 准教授 (60270980)
花薗 誠 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60362406)
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Keywords | 戦略的貿易政策 / 空間経済学 / リスク管理 / 情報の非対称性 / 食品産業 / 市場ポテンシャル / サプライヤーアクセス / 有害食品 |
Research Abstract |
国際貿易の理論的側面からの研究のグループでは戦略的貿易政策のモデルによる食品貿易において情報の非対称性のある場合に食品輸入における有害食品の国内流入の取り締まり政策と輸入国における食品製造における有害食品の混入率の関係を食品産業が完全競争的な場合の分析を論文にまとめ上げた。空間経済学からのアプローチでは空間的に分布する消費者に対して食品産業における店舗立地の問題を価格や品質と関連付けて分析し論文とした。リスク管理と対応の研究グループでは食品安全についてのリスク事象のシナリオ発見支援のための情報システムとリスク・パス・ファインダーの開発に取り組んだ。また2011年に「Risk Analysis from Asia-Pacific Perspective」と題した国際シンポジュウムを開催した。食品産業の実証分析のグループでは東アジアにおける日系食品産業のFDIの立地動向と立地分布を明らかにし、空間経済学的手法により 東アジアの貿易関数の推定を行った。その結果、中国、タイ、インドネシアが市場ポテンシャルとサプライヤーアクセスが高いことが明らかにされた。以上の結果を踏まえて、「食品と貿易とリスク」に関する国際会議をアジア、アメリカからの研究者を招聘して2012年12月に開催した。(2011年秋に開催予定であったが東北の震災と原発の影響で海外からの研究者がそろわず、20121年の開催となった。)この会議でグループ間の調整を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目標は分析結果を論文として、国際会議を開催し、そこでの意見を聞きグループ間の調整を図ることであった。個別に論文を作成してきており、名古屋大学において12年12月に開催した国際会議でこれらの論文を提出して、グループを越えて提出された論文について議論を行い、グループ間の調整を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
各グループ共に、個別に学会や国際会議等で作成した論文の方向を積み重ねて精緻化を行い、専門誌に投稿を行うことを目標とする。またこれまでの研究を踏まえて、今後に向けた発展的課題の検討を行う。
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Research Products
(40 results)