2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21243028
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武石 彰 Kyoto University, 経済学研究科, 教授 (60303054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椙山 泰生 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (70323467)
若林 直樹 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (80242155)
菊谷 達弥 京都大学, 公共政策連携研究部, 准教授 (80183789)
依田 高典 京都大学, 経済学研究科, 教授 (60278794)
澤邉 紀生 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (80278481)
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Keywords | 経営学 / 経済学 / 境界 / イノベーション |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは、初年度にあたる平成21年度において、三つの研究領域でそれぞれ基礎的な分析作業を進めるとともに、三つの研究領域を横断する活動として、問題意識や論点を共有し、情報・意見を交換する機会を設けた。主な活動、成果は以下の通りである。 領域A オープン・イノベーションについての定量分析を行い、海外の学会(欧州組織学会)などで発表した。エコシステムの境界については理論的枠組みを検討し、プラットフォームと両面市場という分析視点を定めた、共同研究における研究構想の形成については企業への聞き取り調査を実施した。 領域B 自動車産業の部品取引の境界分析のための基本データを追加的に整備し、観察期間を延長した(従来は1984年から2002年までだったものを2008年まで拡大)。このデータを用いて、新たな分析に着手し、その予備的な分析結果を内外の研究会などで発表した。また、部品取引の境界をめぐる分析枠組みについて、理論的な検討も行った。 領域C バイオテクノロジー産業のネットワークなどに関する既存研究のレビューを行うとともに、米国サンディエゴのバイオクラスターの実地調査などを行ない、バイオテクノロジー産業における産学連携、ベンチャーの創出・発展、研究ネットワークの形成をうながす要因を理論、実証両面から検討した。 領域横断的研究活動 各研究領域の統括責任者の間で定期的に情報・意見交換を行った。また、三つの研究領域を担当する研究分担者が一同に会し、本プロジェクトの基本テーマ、問題意識、論点等を共有し、議論するとともに、各研究領域のこれまでの研究実績・今後の研究計画を報告し、情報・意見を交換する機会を設けた。
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