2011 Fiscal Year Annual Research Report
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21243034
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
西野 理子 東洋大学, 社会学部, 教授 (50257185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 暁子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10401267)
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Keywords | 全国家族調査 / パネルデータ |
Research Abstract |
本研究は、日本家族社会学会有志が1998年以降継続して実施してきた「家族に関する全国調査(通称NFRJ:National Family Research of Japan)」の一環として、同一標本を追跡するパネル法により現代日本の家族に関する全国規模のデータを収集し、家族の動態を把握しようというものである。 今年度は、第一に、追跡調査を継続実施した。6月と12月にニュースレター4・5号を作成して調査対象者に送付した。そして、1月に郵送で追跡調査(WAVE4)を実施した。基本的には前年度に実施したWAVE3の質問を繰り返したずねることを優先したが、単年度の質問として、東日本大震災の影響ならびに意識を問う項目も含めた。調査時には住所確認のハガキを同封して住所移転に対応した。さらに、上記調査でこの1年の結婚経験が判明した対象者に、配偶者の属性をたずねる追加調査を郵送で実施した。対象者の住所ならびに名簿管理は、パネル調査の実績のある専門調査会社に引き続き委託した。 第二に、前年度に実施したWAVE3のデータのクリーニング作業を行った。2008年度からの3年間にわたる調査データを連結し、研究メンバーが開発した専用ソフトを用いて、20数名の研究会メンバー全員が参加して作業を行った。この作業は、研究会メンバーが自宅で行う作業と、研究メンバーが会議を開催して検討する作業を組み合わせて実施された。昨年度のクリーニング経験を活かして、今年度は効率化をさらにすすめることができた。 第三に、9月に立命館大学において第4回研究会を、2月に東洋大学において第5回研究会を開催した。第4回研究会では2波のパネルデータを用いた分析の報告を中心に、パネル分析技法についての討論を行なった。第5回研究会では3波のパネルデータを用いた分析の報告が行なわれ、活発な質疑が交わされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに調査を実施することができている。データのクリーニングならびに構築をスムーズに進めている。30名近くの参加者を得て、研究会活動を活発に行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度に第5回調査を実施する。第5回調査は、第1回以来2度目になる訪問留置法により行う。その実施により、当初から計画していた5時点継続のパネルデータを構築することができる。
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Research Products
(17 results)