2011 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児期の個体・環境要因が児童期の社会的行動に及ぼす影響についてのコホート研究
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21243039
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
河合 優年 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (00144098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 久美子 武庫川女子大学, 教育研究所, 助手 (40550827)
荘厳 舜哉 京都光華女子大学, 人間科学部, 教授 (10121732)
根ヶ山 光一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00112003)
山本 初実 (独)国立病院機構三重中央医療センター, 臨床研究部, 教授 (90416199)
山川 紀子 (独)国立病院機構三重中央医療センター, 臨床研究部, 研究員 (40345989)
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Keywords | 乳幼児 / 児童期 / 母子相互作用 / 社会能力 / コホート |
Research Abstract |
平成23年度は、対象児の一部が小学校に入学し、24年度に全員が小学生となる。23年度は、第一グループに対して、入学時ストレスに関係する調査を実施した。また、24年入学の第二グループについては、保育園・幼稚園の教諭による仲間関係の調査を継続して実施した。観察は、両グループともに、観察室において実施し、パネル部分である医師による観察と、保護者への聞き取りを行った。 研究全体についての進捗状況については以下の通りである。 1)調査票部データクリーニングと分析作業:クリーニングは順調に進んでいる。4ヶ月9ヶ月18ヶ月り30ヶ月42ヶ月のデータが全変数で分析可能となった。分析作業については、潜在成長曲線分析によって、発達傾向の検討が開始された。 2)PC実験である熟慮衝動性およびモーションキャプチャーによる3D動作解析について:熟慮衝動については分析が終了し、他の調査票データとの関連性について分析が開始され、論文化が進んでいる。モーションキャプチャーの分析は、当初より使っていた機器の老朽化により分析作業が大幅に遅れている。予算計上をしていなかったため、何らかの対応が必要となっている。 3)観察場面のマイクロ分析について:については、自由遊び場面、自己抑制場面、絵本の読み聞かせ場面についてのマイクロ分析による画像解析が進められている。と観察データのコーディング作業に実施これに伴い、学校適応や仲間関係の研究計画におけるメインアウトカムである、児童期の社会性に関測定が開始された。 4)HLS-Gと母子のストレス関係について:臍帯血のサンプリングおよび母親への聞き取りは終了している。論文化を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究全体の進行はおおむね順調である。論文化も順調である。一部、解析機器の老朽化による解析の遅れが生じているが、現段階では大きな問題となっていない。今年度中に何らかの対応を考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
データベース化は順調に進行している。母子相互作用場面などの画像データを含めた、本コホートデータは現在のところ世界的にも貴重なものとなってきている。本年を含めて残り2年となったが、これまでの協力者との信頼関係は、本研究課題修了後の研究継続可能性を高めている。 今後、継続してデータ収集が進められるように、次期研究への接続を検討している。
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Research Products
(12 results)