2012 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーション基盤の発達と脳機能の特殊化・可塑性
Project/Area Number |
21243040
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
積山 薫 熊本大学, 文学部, 教授 (70216539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠崎 淳 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30510953)
伊丸岡 俊秀 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (20387351)
松本 圭 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (40367446)
松井 三枝 富山大学, 医学薬学研究部, 准教授 (70209485)
村山 伸樹 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (60094108)
伊賀崎 伴彦 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (70315282)
湯本 英二 熊本大学, 生命科学研究部, 教授 (40116992)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 視聴覚音声知覚 / 言語特異性 / 人口内耳 / 共感 / 社交不安 / 発達 / ERP / fMRI |
Research Abstract |
【視聴覚音声知覚の発達】乳児の視聴覚音声知覚時の視線を計測し、声と口の動きが一致している連続音声の知覚時に、音声が聞き取りにくくなると話者の口への注視が増加するかどうかの傾向の発達的変化を調べた。その結果、4~8か月で口への注意が増大するという英語圏の乳児に比べ、日本語圏の乳児は口への注意の発達が少し遅い傾向がうかがわれた。また、2~3歳では目への注意が増大することが分かった。 【人工内耳装用者の視聴覚音声知覚】これまで行動データを収集した人工内耳装用者に対して、音声知覚時のERPを測定する実験を実施し、特にノイズ環境での音声聴取における脳電位の特徴を検討した。その結果、人工内耳装用者は、反復提示条件下での少数刺激に対して、音声刺激提示後200ミリ秒付近に現れるとされる自動的検出過程の指標であるミスマッチ陰性電位が騒音下でみられない点で、健聴者と違いがあった。一方、意図的処理の指標とされる300ミリ秒以降の陽性電位は、人工内耳装用者のなかでも聞き取り成績の高い群においてのみ、健聴者と同様に観察され、人工内耳装用者のノイズ環境での音声聴取は、かなり高次の注意を要することがうかがわれた。 【共感の脳内基盤】共感の神経基盤を調べるため、12人の健常被験者を対象に、心理尺度を用いて共感性の評価を行った。また、fMRI実験を行い、意識にのぼらない程度の刺激提示時間にて自身の母親の怒り顔を提示すると、外側眼窩皮質が賦活されることがわかった。この領域が怒り顔によってひきおこされる共感に関与しているかもしれない。 【社交不安障害の脳内基盤】これまでの研究成果を元に、高社交不安者に対するより効果的な集団認知行動療法を試行し、その効果を確認した。また、社交不安の程度によって、人を含む写真画像に対する眼球運動に差異が見られることが新たに分かった。後者の結果の臨床応用が今後の課題となる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(68 results)
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[Presentation] Visual motion in audiovisual speech perception affects superior temporal sulcus in English speakers more strongly than in Japanese speakers: An effective connectivity analysis2012
Author(s)
Shinozaki, J., Hiroe, N., Yohioka, T., Sato, M., and Sekiyama, K
Organizer
Society for Neuroscience 42nd annual meeting
Place of Presentation
New Orleans, US
Year and Date
20121015-20121015
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