2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21243044
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉本 圭一 Kyushu University, 人間環境学研究院, 教授 (30249924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小方 直幸 広島大学, 高等教育開発センター, 教授 (20314776)
稲永 由紀 筑波大学, ビジネス科学研究科, 講師 (80315027)
江藤 智佐子 久留米大学, 文学部, 講師 (30390305)
吉川 裕美子 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 教授 (80282903)
杉本 和弘 鹿児島大学, 評価室, 准教授 (30397921)
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Keywords | 専門学校 / 短期大学 / 高等職業教育 / 教職員 / キャリア形成 |
Research Abstract |
今年度の主な活動は以下の三種類が挙げられる。 第1に、国内外の非大学型高等教育機関および関係機関等に対する訪問調査を行った。具体的には、専門分野を(1)国家資格領域、(2)工業領域、(3)経営・経済・商業領域、(4)デザイン・芸術領域の4領域に分け、各領域の担当ごとに国内外の調査を実施した。国内では短期大学・専門学校・高等専門学校を中心に、それとの対比のために大学へ訪問し、教職員に聞き取り調査を行った。国外については、イギリス・ギリシャ・オーストラリア・中国・韓国などの非大学型高等教育機関および研究機関を訪問して聞き取り調査を行ったほか、高等教育修了者の職業キャリア、非大学型高等教育と大学、学位・資格制度枠組みなどをテーマとする国際会議に参加した。 第2に、上記訪問調査を中心に、研究成果・課題検討などについて、研究メンバーによる定期的な研究会を7回開催した。また、領域別に数度の分科会を開催した。 第3に、以上の成果をまとめるとともに、次年度以後の課題明確化のため、2010年3月に、研究メンバーとともに海外研究協力者等を招聘し、国際ワークショップを開催した。同会合では、一部を専門研究者等に公開しひろく情報発信・還元も行った(参加人数約90名)。同会合を通し、参加メンバーの各国における非大学型高等教育機関の制度的位置とその教育推進に係わる政策課題、特に国家的な学位・資格枠組みの構築等に係わる可能性と政策課題を論じた。また、そうした枠組みのもとで具体的に日本の非大学型高等教育に係わる政策課題を取りあげ議論した。これまで高等教育研究において解明がなされてこなかった非大学型セクターのカリキュラムや教員組織に注目し、各種ステークホルダーの関与の特質を解明していくための、調査研究の重要性についての共通理解をうることができた。
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