2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21244003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
二木 昭人 東京大学, 数理(科)学研究科(研究院), 教授 (90143247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 幸則 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (30191117)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ケーラー多様体 / アインシュタイン計量 / 佐々木多様体 / Fano 多様体 / リッチ・ソリトン / 平均曲率流 / 自己相似解 |
Research Abstract |
今年度は,おおむね計画通りの研究が進んだ.トーリックでない場合の佐々木・アインシュタイン計量の存在問題とGIT安定性の関係だけでなく,トーリック佐々木・アインシュタイン多様体の錐多様体であるトーリックカラビ・ヤウ錐の内部構造についても研究した.n 次元カラビ・ヤウ多様体には平行な正則 n 形式が存在し,その実部は calibration を定め,calibrated 部分多様体は特殊ラグランジアン部分多様体と呼ばれる.これは極小部分多様体の特別なものである.また,平均曲率流の自己相似解は極小部分多様体の自然な拡張である.これらは n 次元複素線形空間において研究が深められて来た.しかし,トーリックカラビ・ヤウ錐は n 次元複素線形空間の自然な拡張であり,多くの結果は n 次元複素線形空間に拡張することが期待できる.リッチ流の自己相似解であるリッチ・ソリトンについても直径の評価,Witten-Laplacian の固有値の評価などと合わせ,研究を進めた.この他,ケーラー・アインシュタイン計量の存在,佐々木・アインシュタイン計量の存在とGIT 安定性との関係はこの研究課題の中心的問題であり,これについても,最近の発展を我々の研究に取り入れ,深化させることができた.また,非ケーラー多様体に対しても二木不変量は定義可能であり,これの Vaisman 多様体の研究,アインシュタイン・ワイル構造の研究への応用にも取り組んだ.これを遂行するにあたり,成都の四川大学において日中幾何学研究集会,京都大学において Pacific Rim Complex geometry conference, 菅平において複素幾何シンポジウムを開催し,内外の研究者と研究成果の交換を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)