2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21244011
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 哲生 Hokkaido University, 低温科学研究所, 教授 (10126196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀和 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (00282814)
木村 宏 神戸大学, 大学院・理学研究科, 特命准教授 (10400011)
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Keywords | 惑星起源・進化 / 光学赤外線天文学 / 宇宙物理 / 天文 / 宇宙科学 |
Research Abstract |
ダストは惑星の原物質であるとともに,惑星形成の現場である原始惑星系円盤における種々の物理過程において重要な役割を演じる.ダストが散乱または放射する電磁波には,原始惑星系円盤から残骸円盤(debris disk)に至る惑星形成過程を解明する鍵となる情報が含まれている.本研究は,原始惑星系円盤や残骸円盤の今後の精密観測を踏まえ,それを解読するうえでの基礎となる統合的なダストモデルの構築を目的としている.これによって,観測から最大限の情報を抽出する基盤を提供するとともに,天文学から惑星物質科学に至る広範囲にわたる分野において個別に行われてきた円盤におけるダスト研究を整合的にリンクさせるための共通の土台を築く.その柱となるテーマとして,1)合体成長するダストアグリゲートの成長・構造進化,衝突破壊過程2)低温結晶化の探求,3)ダストアグリゲートの光学を設定している. 本年度はダストアグリゲートの合体成長条件についての研究を完成させた.結果は専門誌に発表済である.またダストアグリゲートの光学的性質についてはその計算方法の一つであるDDA(discrete dipole approximation)の適用範囲に関する研究,およびアグリゲートによる光散乱と吸収に関すして2編の論文を専門誌に発表した.低温結晶化についても,第1論文を専門誌に発表済である.第2論文は現在,専門誌に投稿中である.加えて,デブリ円盤および太陽系のダスト粒子の軌道力学に関する論文2編を出版した.
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