2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21244011
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 哲生 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (10126196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀和 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (00282814)
木村 宏 神戸大学, 大学院・理学研究科, 特命准教授 (10400011)
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Keywords | 惑星起源・進化 / 光学赤外線天文学 / 宇宙物理 / 天文 / 宇宙科学 |
Research Abstract |
ダストは惑星の原物質であるとともに,惑星形成の現場である原始惑星系円盤における種々の物理過程において重要な役割を演じる.ダストが散乱または放射する電磁波には,原始惑星系円盤から残骸円盤(debris disk)に至る惑星形成過程を解明する鍵となる情報が含まれている.本研究は,原始惑星系円盤や残骸円盤の今後の精密観測を踏まえ,それを解読するうえでの基礎となる統合的なダストモデルの構築を目的としている.これによって,観測から最大限の情報を抽出する基盤を提供するとともに,天文学から惑星物質科学に至る広範囲にわたる分野において個別に行われてきた円盤におけるダスト研究を整合的にリンクさせるための共通の土台を築く.その柱となるテーマとして,1)合体成長するダストアグリゲートの成長・構造進化,衝突破壊過程2)低温結晶化の探求,3)ダストアグリゲートの光学を設定している. 本年度は低温結晶化について,低温結晶化の詳細まで論じた第2論文を専門誌に発表しこのテーマの研究を完成させた,この結果は,2010年9-10月に研究代表者が日本側オーガナイザーとしてイエナで開催した日独ワークショップDustin Planetary Systems(http://www.astro.uni-jena.de/Theor/DIPS/)においても発表した.ダストアグリゲートの光学的性質については,偏光とアルベドについて経験的Umov効果についてその理論的根拠についての研究,およびHolms彗星の偏光観測のモデリングを行った.これらの結果は専門誌に発表済みである.加えて,原始惑星系円盤における微惑星衝撃波によるダスト形成に関する研究,およびダストの衝突進化に関する研究を出版した.
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