2010 Fiscal Year Annual Research Report
環境ストレス耐性遺伝子組換え体のリスク評価、管理とリスクコミュニケーション体系化
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21248001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
渡邉 和男 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90291806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 義晴 独立行政法人農業環境技術研究所, 生物多様性領域, 上席研究員 (10354101)
中島 敏明 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (80241777)
菊池 彰 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (00400648)
小野 道之 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (50201405)
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Keywords | 育種学 / 遺伝子 / 環境材料 / 植物 / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
1.耐塩性ユーカリ(E.camaldulensis)について、新規に作成された系統を評価実施した。塩ストレス条件下において、先行研究から継続してきた非組換え体と比べ土壌微生物などの生物多様性に影響するおそれのないことを認めた。本件は再度ほ場評価を今後検討したい。 2.耐塩性ユーカリ(E.globulus,codA)について隔離ほ場での形質評価を継続した.土壌等の生物多様性影響評価を継続し、環境への非組換え体と比較しての実質的同等性の確認をした。バイオマス生産性について早い成長が定性的に認められた。 3.低温耐性誘導遺伝子(des9)を導入したユーカリ及び耐塩性ジャガイモ(DREB1A)について、それぞれ生物多様性影響評価を特定網室において実施し、第一種使用規程承認申請に必要なデータを前年度に続き集積し、des9ユーカリについては第一種使用規程承認申請を行った。 4.生物多様性条約のCOP-10事前準備会合(7月モントリオール)及びカルタヘナバイオセーフティー議定書の第2回リスク評価専門家会議(4月スロベニア)に参加し、リスク評価世界共通基盤の策定に貢献した。 5.アフリカ開発銀行(AfDB)と日本政府のG8サミットでの筑波大学当該研究グループへの勧奨を受け、AfDB支援によりアフリカでのGM樹木栽培の可能性検討についてケニア、ルワンダ,ガーナ、ベニン、チュニジアにおいて調査研究を実施した. 6.前述4と前後して他資金等も利用し海外の教育・研究機関を訪問し、リスク評価・管理等の教育の交流促進をタイカセサート大学、マレーシア国立大学3大学等との協力で行った。 7.海外研究機関等から研究者を別資金で招聘し、リスク管理・リスクコミュニケーションについての情報整理と意見交換を進めた。 8.年度末1月に推進委員会にて上述の当年度まとめと翌年度の実施計画の検討を行った。
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