2009 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法、雄の不妊化、天敵利用による外来侵入アリ3種の防除法開発
Project/Area Number |
21248005
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
東 正剛 Hokkaido University, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (90133777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 徹 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 准教授 (00332594)
村上 貴弘 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40374706)
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Keywords | 生態学 / 昆虫 / 応用動物 / 遺伝子 / 外来侵入生物 |
Research Abstract |
平成21年7月に台湾国立ヒアリ研究センターを訪れて日本へのヒアリ輸出許可を取り付けた後、日本の環境省などから輸入許可証を取得し、平成22年2月より大地球環境研にて飼育を開始した。更に、平成22年2月から3月にかけてUSDA(アメリカ農務省)ヒアリ研究施設(フロリダ)にてヒアリの天敵に関する共同研究の打ち合わせをするとともに、USDAアルゼンチン・プエノスアイレス支所を訪れ、J.Briano所長らとヒアリやアルゼンチンアリの共同研究に関する打ち合わせを行った。現在、アルゼンチン、米国、台湾、日本の4カ国に、オーストラリアと中国を加えた国際共同研究体制の構築を進めており、第一回会議をオーストラリアのダーウィンで開催する計画を立てている。 分子生物学的手法を用いて、ヒアリやアルゼンチンアリの防除に関する基礎研究も開始した。まず、有翅メスの拡散によるヒアリの分布拡大を抑えるには不妊オスの放飼が最も有効と考えられるため、オスアリを大量に生産するための技術を確立する必要がある。我々は遺伝子をコントロールすることによってこれを実現するため、台湾産ヒアリを用いて性決定遺伝子を探索中である。まだ、ミツバチで確認されているcsdとfem遺伝子、昆虫に共通と考えられているdsx遺伝子を見つけるには至っていないが、性決定遺伝子カスケードの中でfemとdsxの中間に位置すると考えられるtra遺伝子は同定することができた。現在、RNAiによりこの遣伝子のノックダウンを試みようとしている。また、ヒアリでこれまで報告のない4倍体メスを発見したので、その論文化を急いでいる。
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[Presentation] An approach of controlling the Argentine ant in Yokohama Port, Japan using toxic baits and synthetic trail pheromone2009
Author(s)
Suzuki S, Sunamura E, Terayama M, Sakamoto H, Kishimoto T, Mori H, Utsumi Y, Fukumoto T, Tatsuki S.
Organizer
Fifth Asia-Pacific Conference on Chemical Ecology Honolulu, Hawaii
Place of Presentation
ハワイ,アメリカ
Year and Date
20091026-20091030
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