2010 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域農村におけるハイブリッド型貧困削減戦略に関する行動経済学的研究
Project/Area Number |
21248029
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福井 清一 京都大学, 農学研究科, 教授 (90134197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅見 淳之 京都大学, 農学研究科, 准教授 (60184157)
三輪 加奈 釧路公立大学, 経済学部, 講師 (00552001)
亀山 宏 香川大学, 農学部, 准教授 (70177608)
首藤 久人 筑波大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (40292792)
藤田 幸一 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80272441)
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Keywords | 貧困削減プログラム / リスク・シェアリング / 信頼 / 地域資源 / 社会関係資本 |
Research Abstract |
昨年度は、インド;西ベンガル州、タミルナドゥ州、インドネシア;中部ジャワ州、東部ジャワ州、カンボジア;タケオ州、コンポンスプー州、中国;北京市郊外、山東省、ネパール;チトワン見、フィリピン;ヌエバエシハ州、ラオス;ボロベン高原において、以下のような、貧困削減戦略に関連する研究課題について調査研究を実施した。 1.農業の技術選択とリスク選好、時間選好、および、信用制約、社会的ネットワークとの関係について、インド・西ベンガル州、ラオス・ボロベン高原で聞き取り調査を実施した。 2.ショックに対する影響を緩和するためのインフォーマルな融資・贈与行動について、社会的ネットワーク、出稼ぎ、募金活動および、カースト制度に着目し、インド・西ベンガル州、カンボジア・タケオ州、コンポンスプー州で現地調査を実施した。 3.中国の農民専業合作社による地域経営型の農家楽に基づく山間農村の貧困削減戦略についての実態調査を、北京市郊外で実施した。 4.インドにおけるマイクロファイナンス事業の一つであるSHG(Self Help Group)が貧困層の所得向上にどのような役割を果たしているのかについて、タミルナドゥ州で調査を実施した。 5.ショックに脆弱な貧困層の食糧確保の問題が深刻なネパールにおいて、農家レベルの食糧安全保障に関連するデータを、実態調査により収集した。 6.インドネシア東部ジャワ州貧困畑作地帯において、貧困層の所得向上に重要な役割を果たすことが期待される畜産についての調査を実施した。 以上の調査研究の成果は、研究発表欄で示すように、学術雑誌、学会等で公表されている。
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