2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21251007
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Section | 海外学術 |
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
長野 泰彦 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (50142013)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | チベット・ビルマ諸語 / ギャロン語 / 歴史言語学 / 方言 / チベット・ビルマ祖語 / シャンシュン語 |
Research Abstract |
ギャロン語は、チベット・ビルマ諸語の複数の下位言語グループに亘る文法的特徴を兼ね備えた言語(繋聯言語)で、チベット・ビルマ諸語の歴史を探究する上で不可欠の研究対象である。本計画は、ギャロン語及びギャロン系言語群の語彙と形態統辞法を網羅的に記述し、より精緻なギャロン祖語を再構するとともに、そのデータベースを構築・公開することによって、チベット・ビルマ系諸言語の系統関係下位分類を精密化することを目的としてスタートした。 81のギャロン語方言を共通の400・1200語語彙調査票により記述し、同時に文の基本構造が分かる200の例文を蒐集した。 24年度はこれらのデータベース整備を主に行い、調査結果をWEBの地図上で検索できるシステムを開発し、国立民族学博物館のDBとして公開する準備を行った。プログラム開発は24年度中に完成し、2013年7月に一般公開できる予定である。 このDBとの関連において、各方言の音声・音韻Inventory及び語彙索引を、語彙と200例文の音声データとともに国立民族学博物館の調査報告として25年度内に刊行する。 ギャロン系諸語が基層をなしている可能性が高い、未解読古文献言語、シャンシュン語の構造解明のため、新シャンシュン語DB作成をも行い、比較研究を行った。これと関連して、北京の故宮博物院が所蔵する『川番譯語』を解析し、そのチベット字が表す言語がギャロン語であることを実証した。現地調査は限定的な補遺調査に留めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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