2009 Fiscal Year Annual Research Report
国家社会システムの転換と政党の変容・再生-ポスト新自由主義期中南米の比較研究
Project/Area Number |
21252002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村上 勇介 Kyoto University, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新木 秀和 神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (80276039)
浦部 浩之 獨協大学, 国際教養学部, 准教授 (30306477)
遅野井 茂雄 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60257441)
狐崎 知己 専修大学, 経済学部, 教授 (70234747)
高橋 百合子 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30432553)
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Keywords | 民主主義 / 政党システム / 国家社会関係 / ポスト新自由主義 / ラテンアメリカ / 政治参加 / 社会運動 / 左派 |
Research Abstract |
当該年度は、研究計画の第一段階であった。歴史的経緯や構造的条件との関連も含め、1970年代末からの民主化と市場経済化以降の政党システムの変容と現状を動態的に分析した。それにより、90年代半ば以降の政党システムの安定化ないし不安定性の継続の要因と背景、今後の展望を各国ごとに明らかにする作業を行った(年度の前半に実施した最初の研究会)。調査研究は、研究代表者が既に実施しているアンデス諸国に関する比較研究の成果と分析枠組みを起点とした。先発工業化国とアンデス諸国以外の後発国の9ヶ国について本格的な現地調査を行い、蓄積のあるアンデス諸国については補足調査を実施した。現地調査には、村上のほか、浦部、内田、遅野井、狐崎、住田、山岡(連携研究者)が、各々、ペルー、チリ、ウルグアイ、ボリビア、グアテマラ、ブラジル、キューバについて実施した。年度の後半には、第一段階の研究成果を報告し、議論を深めるための第二回目の研究会を開催した。本研究によって得られた成果は、幾つかの論文として公開され始めている(以下の11.を参照)。次年度も現地調査の実施と動態分析を進めるとともに、比較研究を深化させる。そのうえで、比較分析枠組みの検討を本格化させる予定である。
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Research Products
(20 results)