2010 Fiscal Year Annual Research Report
国家社会システムの転換と政党の変容・再生―ポスト新自由主義期中南米の比較研究
Project/Area Number |
21252002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新木 秀和 神奈川大学, 外国語学部, 准教授 (80276039)
浦部 浩之 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (30306477)
遅野井 茂雄 筑波大学, 人文社会化科学研究科, 教授 (60257441)
狐崎 知己 専修大学, 経済学部, 教授 (70234747)
高橋 百合子 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30432553)
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Keywords | 民主主義 / 政党システム / 国家社会関係 / ポスト新自由主義 / ラテンアメリカ / 政治参加 / 社会運動 / 左派 |
Research Abstract |
本年度は、研究の第二段階であった。共通した枠組みを用い、先発諸国の間、後発諸国の間、また先発諸国と後発国との間の比較研究を実施した。目的は、政党システムの変容と現状の原因や背景、また構造的、歴史的な条件などについて、共通性と相違点を検証することであった。特に、安定性の相違の背景や条件、過程を立体的に究明するため、先発諸国と後発諸国の間の比較に重点を置いた。同時に、比較分析枠組みの汎用性を高めるよう検証をくわえた。まず、全体研究会の実施し、前年度の研究成果を改めて確認したうえで、分析枠組みの検証、現地調査の課題確認と打ち合わせを行った。続いて、現地調査をおこなった。現地調査は、アンデス諸国以外の国で必要な場合に本調査を続け、それ以外は補足調査を実施した。現地調査は、村上のほか、浦部、遅野井、狐崎、住田、田中、高橋、二村が、各々、ペルー、チリ、ボリビア、グアテマラ、ブラジル、キューバ・中米、メキシコ、コロンビア・ベネズエラについて実施した。年度の後半には、現地調査の成果を報告し、議論を深めるための研究会を開催した。さらに、年度の最後には、研究代表者の所属機関が主催した国際シンポジウム「ポストネオリベラル期ラテンアメリカにおける国家社会関係-紛争、格差と民主主義-」において、本研究の中間成果を公にした。他方、本研究によって得られた成果は、研究発表をつうじて公の議論に付すとともに、論文としても公開し始めた(以下の11.を参照)。
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Research Products
(14 results)