2010 Fiscal Year Annual Research Report
能動照明と高自由度撮影による写真制作支援手法の開発
Project/Area Number |
21300067
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
日浦 慎作 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40314405)
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Keywords | 能動照明 / 計算機写真術 / プロジェクタ / カメラ |
Research Abstract |
今年度は特に,コンピュテーショナルフォトグラフィ(計算機写真術)を応用した写真制作支援手法として,符号化撮像法に関する研究に重点を置いて研究を進めた.1つは符号化開口ステレオ法であり,これは通常のステレオカメラの双方のレンズに符号化開口マスクを搭載することでステレオ対応付けを安定化させるとともに,デコンボリューションによって原画像の復元を高精度に行うことが出来る.原画像の復元には被写体までの距離が必要であるが,これはステレオ対応付けの結果から得られる.結果として,符号化開口ステレオカメラから得た2枚の写真から,画像に含まれる奥行きぼけの除去と奥行き推定を行い,さらに撮影時にピントを合わせた距離とは異なる距離にピントを合わせた画像を生成できることを示した.また一方で,複数枚撮影画像からの超解像処理の高性能化のため,画素形状をランダムに符号化することで飛躍的な解像度向上とノイズの低減を図ることが出来ることを示した.画素形状の符号化のために,撮像素子上に黒色粉末を散布し,その粉末の分布を画像から求める手法を開発した.また実用化を目指した研究として,バーコード画像を符号化開口カメラにより撮影し,ぼけた画像からバーコードを読み取る手法についても研究を行った.
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Research Products
(14 results)