2011 Fiscal Year Annual Research Report
知識基盤社会を支える統計教育の新展開-小中高と大学・社会を繋ぐ教育システムの研究
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21300108
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
渡辺 美智子 東洋大学, 経済学部, 教授 (50150397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 光悦 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (60339596)
青山 和裕 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10400657)
藤井 良宣 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (10218985)
田村 義保 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (60150033)
末永 勝征 鹿児島純心女子短期大学, 生活学科, 准教授 (40343735)
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Keywords | 統計教育 / 初等中等教育 / 分野別質保証 / 新学習指導要領 / 国際比較 / 学校教育 |
Research Abstract |
本研究は,国内外の統計の普及をひろく専門的に協議する諸学協会との連携の下に,国際標準に準拠した統計教育のガイドラインと付随する教材開発・評価の枠組みと評価システムを確立し,成果の公開を通して日本における統計教育の質的向上を図ることを目的としている。本年度の研究実績は以下である。 (1)統計教育方法論ワークショップ,問題解決力向上に向けた科学技術教育フォーラム,統計関連の学会における統計教育関係の企画セッション,スポーツと統計科学の融合シンポジウムをオーガナイズし,小中高の教員,教育行政関係者,大学教員,企業関係者で,初等中等から高等教育,社会に至るまでの統計教育の課題と今後の展望を議論した。 (2)上記の場で,国際プロジェクト(International Census At School:ICAS)の日本サイト;Japan-Casの運営と授業モデル,公開と授業への活用方法など,本研究で開発した教材コンテンツと問題解決型統計授業との融合事例を報告した。 また、センサス@スクール,科学の道具箱に関する教員向けパンフレット(内容)を作成しひろく学校現場へ配布した。 (3)OECDによるProgramme for the International Assessment of Adult Competencies PIAAC(国際成人力調査)における数量リテラシーアセスメント問題開発グループの責任者であるIddo Gal教授(IASE副会長)を招聘し,統計教育におけるアセスメントの枠組みと具体的な問題構築に関する講演会を開催した。 (4)高等学校で24年度より実施される新課程数学に関する研修会(主に高校の教員対象)を東京・大阪・鹿児島で開催し、指導要領の内容と指導法に関する情報提供を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中間年度として、初年度に整備した教材の普及のためのシンポジウム等の開催に努めた。そこで多数の参加者を集め、当初の初等中等教育現場と大学・社会を繋ぐ関係者の情報交流が活性化し、当初の研究目的を達成していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
新指導要領において中学で完全実施、高校で先行実施される統計内容の指導方法をより具体的に構築し、アセスメント問題と含めて、学校現場への普及を図るため、研究会や研修会の開催を主に推進する予定である。
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Research Products
(11 results)