2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおけるメガスポーツイベントと都市再編をめぐる比較社会学
Project/Area Number |
21300224
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大沼 義彦 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (70213808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 和則 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70149904)
柳沢 和雄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60191152)
甲斐 健人 奈良女子大学, 文学部, 准教授 (50272183)
前田 和司 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30229299)
橋本 政晴 信州大学, 教育学部, 講師 (90350181)
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Keywords | メガスポーツイベント / 東アジア / 都市開発 |
Research Abstract |
1 本年度の研究内容 メガスポーツイベント研究と都市社会学・地域社会学との接点を確認し、それを東アジアという時空で考察するための理論的方法的課題について検討した。特に生活組織との関連を念頭に置いた研究会を実施した。 具体的な調査研究としては、冬季五輪立候補地の韓国・平昌に関する現地基礎資料の収集検討を行った。ここでは、リゾート開発の経緯や冬季五輪誘致体制の変遷、関連する住民組織の応答等について明らかにした。江原道に五輪誘致の関連施設としてつくられたアルペンシアリゾートの開発過程をめぐっては、その周辺地帯である横渓地区の農村住民からも聞き取りをおこない、開発主義と地域変動という主題を今後の追求すべき事項として確認した。また、江陵市のコミュニティセンターでも集中的な聞き取りをおこない、メガスポーツイベントと持続的な地域づくりとのズレを理論化する点が今後の課題として導き出された。同時に、韓国の冬季五輪誘致が国家目標として動いている点を、誘致の政策過程を分析する中で確認した。都市のイベントである五輪誘致が国家を主体としたそれへと移行している点を、開発主義というキータームで押さえ考察する可能性を打ち出した。 2 意義、及び重要性 本研究では、ローカルな次元からメガスポーツイベントや地域開発に接近することにより、都市とメガスポーツイベントの関係を多元的に提示した。とくに遅れていた韓国実地調査を行ったことで、従来の地方都市が主体となった誘致活動だけでなく、リゾート開発と関連した中央と地方との関連も明らかとなった。この点は、都市開発とスポーツ内在的論理との連関を具体的に示すものとして重要であった。
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Research Products
(2 results)