2012 Fiscal Year Annual Research Report
無意識的知覚の運動反応促進効果にかかわる認知・情動処理過程の検討
Project/Area Number |
21300230
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
今中 國泰 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (90100891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西平 賀昭 筑波大学, 体育系, 教授 (20156095)
樋口 貴広 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (30433171)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 運動反応 / 情動反応 / 指尖脈波 / 脳内情報処理 |
Research Abstract |
情動刺激は、動物行動では天敵に遭遇するなどの情動刺激による情動行動が極めて素早く実行され、意識過程はその後ゆっくり生じることが示唆されている(LeDoux, 1996)。したがって、情動刺激は反応を促進し素早い反応を誘発する可能性が高い。本研究計画では情動刺激にモンスターの顔刺激を用いそのコントロールとして人の顔を用い、それらの運動反応への影響を反応時間(+脳波事象関連電位)から検討することとした。情動反応評価としては指尖脈波を指標とした。平成23年度までの実験では、運動反応と情動反応にわずかながら関連性が認められたものの、強い明確な相関関係は認められなかった。したがって、モンスターの顔を刺激とした場合、運動反応と情動反応は互いに独立していると推察された。 平成24年度は、情動刺激をモンスターの顔から恐怖条件づけした無意味図形に変更し、同様の実験を行った。無意味図形は、輪郭を不鮮明にした水平・垂直方向の縞刺激(空間周波数2.5、5、10 cycle/deg)とし、それらを20、40、80、160 ms提示することとした。恐怖条件づけは、これら無意味図形刺激と同時に電気刺激(痛みを伴わない強度の刺激)を手首部分に与えることで操作した。恐怖条件づけには個人差があることから、指尖脈波による情動反応をモニターしながら適切な強度の刺激を個別に設定することとした。実験手順は、(1)Pre-testで恐怖条件づけしてない刺激による反応時間を測定、(2)恐怖条件づけ操作を水平または垂直縞刺激のいずれかに対して実施、(3)コントロール刺激と恐怖条件付刺激をランダム提示する反応時間課題の実施、の3ステップであった。 平成24年度に計画した実験はほぼ終了し、現在、恐怖条件づけによる情動変化を指尖脈波から、運動反応を反応時間及びエラー反応から検討しており、分析はなお継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)