2011 Fiscal Year Annual Research Report
子育て・子育ち支援における支援者の役割と専門性に関する4ヶ国共同研究
Project/Area Number |
21300265
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Research Institution | Nagoya University of Arts |
Principal Investigator |
星 三和子 名古屋芸術大学, 人間発達学部, 教授 (30231004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩崎 美穂 尚絅大学短期大学部, 准教授 (90447574)
上垣内 伸子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (90185984)
向井 美穂 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (40554639)
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Keywords | 子育て支援 / 親支援 / 支援職 / 国際比較 / 地域 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
本年度の研究目的:1.22年度の子育て支援施設での観察調査および21年度の聞き取り調査の結果を総合し、かつ補足的な聞き取り調査および簡単な利用者調査を行う。その上で支援職の役割についての総合的な考察を行う。2.海外の共同研究者の研究との比較を行う。 研究の経過と結果:第一の目的について。観察調査を行った施設について、聞き取り調査の際の聞き取り対象支援者と異なる支援者が観察された施設について再度聞き取り調査を行った。観察記録と聞き取りの記録を合わせて、支援者の意図と実際の行動が整合すること、意図として語られたが実際には表れなかったこと等を検討した。利用者調査は施行したが、結果の整理は次年度に持ち越された。結果:支援職の支援の仕方の種類と特徴、支援の役割を果たしていること、難しいこと、必要な専門性について分析を行った。支援の方法として、レスパイト等の親支援、地域住民との連携について特に詳細な分析を行った。また支援職の専門性として、心理職の果たす役割、保育職の支援職としての特質について、さらに分析を行った。第二の目的について。子育て支援の歴史・制度の比較を行った。また海外共同研究者との会議において、研究が日本と岡様のペースで進行しているイタリアの観察記録・聞き取り記録との比較検討を行った。聞き取り調査結果はあるが観察調査が未施行のフランスについては規場観察と支援職との議論によって比較検討を行った。その結果、4ヶ国共通に子育て支援が重要な課題であることが認識された。日本の支援の特徴として、施設数・開設韓数時間の量的な多さ、個別的な親支援より親同士の関係支援の重視、地域との関連の重視、プログラム型の支援、施設職員の努力への依存、研修やスーバーバイズの不足が挙げられた。研究発表について、国内では2学会、国際学会では2学会に成果を発表した。さらにフランスでのセミナーと講演で発表を行った。国際学会誌への投稿準備を行った。
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Research Products
(5 results)