2009 Fiscal Year Annual Research Report
抗酸化物質による加齢性難聴の予防 前向きコホートデザインによる栄養疫学研究
Project/Area Number |
21300281
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西脇 祐司 Keio University, 医学部, 准教授 (40237764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武林 亨 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30265780)
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Keywords | 栄養学 / 老化 / 社会医学 / 疫学 / 抗酸化物質 |
Research Abstract |
本研究は,前向きコホートデザインにより,抗酸化物質が加齢性難聴の発症や進展を予防するか否かを検証することを最終目標とした研究である. この目的達成のため,本年度は以下を実施した. ・地域在住高齢者コホート集団(群馬県高崎市倉渕町)331名(男性152名,女性179名)を対象として聴力評価,およびライフスタイル・環境評価を実施した.このうち血清抗酸化物質測定の分析・測定は327名に実施しえた.対象者の平均値(μg/l)は,それぞれretinol 585.5, α-tocopherol 4643.2, γ-tocopherol 466.0, α-carotene 26.8, β-carotene 172.1, lycopene 48.6, lutein 103.8, zeaxantine 23.9などであった. ・すでに聴力が低下した高齢者集団のさらなる機能低下の進展評価を目的とした聴力詳細評価に関しては,耳鼻科聴力専門医の協力の下,7月に42名,1-2月に119名を対象として実施した. ・40歳以上の地域在住住民(長野県小海市)約3000名を対象に,聴力を含む感覚器の加齢性機能低下をターゲットとした質問票調査を実施した.高い回答率を得るべく,郵送した質問票の回収は保健推進員の協力により実施した.現在集計作業中である. ・これらの調査結果を地域住民,協力行政機関に還元すべく,講演会,報告会を複数回実施し,また広報などにより周知した. ・研究内容の一部は,関連学会にて報告した.
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Research Products
(2 results)