2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクを利用した希少糖の新規機能性食品開発と食品安全性評価法の確立
Project/Area Number |
21300282
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
白井 暢子 独立行政法人物質・材料研究機構, 生体材料センター, 主席エンジニア (10399404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 信博 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60183852)
上村 渉 東京大学, 医学系研究科, 助教 (80399394)
金高 弘恭 東北大学, 大学院・医工学研究科, 准教授 (50292222)
清水 良央 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30302152)
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Keywords | DDS / 希少糖 / 機能性食品 / 安全性評価 |
Research Abstract |
ラットに0.3%~3%のアロースを含む食餌中を与え、6ヶ月間長期投与を行ったところ、食餌摂取量、体重増加量、体脂肪率、血清生化学等はコントロール食を摂取した群に比べて有意な差は無くアロースの安全性が示された。 プシコース、アロースおよびグルコースに対し、アミノ酸ないしアミノ酸誘導体をアミノカルボニル反応にて導入する方法を確立した。さらに、これら糖誘導体を高分子多糖であるアルギン酸に脱水縮合反応によって担持し、DDS薬物を作製する方法を開発した。これにより、希少糖-DDSシステムにおける原料供給と薬物製造に関する基盤技術開発がほぼ達成された。現在、スケールアップのための設備および人材を確保し、HPLCにより合成効率の確認と基礎的な物性解析を行いながら、DDS薬物製造方法の再現性と最適化を図っている。 また、安全性評価としてアロースおよびプシコースが代表的齲蝕関連菌であるStreptococcus mutans (Sm)およびActinomyces naeslundii (An)の増殖に与える影響について検討した。0.5%のアロースあるいはプシコースを唯一の炭素源(エネルギー源)として含む液体培地ではSmもAnも増殖しなかった。一方、0.5%グルコース含有液体培地に0.5%アロースを添加するとAnの増殖は抑制されたが、Smの増殖は抑制されなかった。また、0.5%プシコースを添加してもSmとAnの増殖は抑制されなかった。以上の結果からアロースとプシコースともには齲蝕関連菌の炭素源(エネルギー源)とはならないこと、さらにアロースはAnの増殖を阻害することが明らかになった。
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Research Products
(4 results)