2011 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクを利用した希少糖の新規機能性食品開発と食品安全性評価法の確立
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21300282
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
白井 暢子 独立行政法人物質・材料研究機構, 生体機能材料ユニット, 主席エンジニア (10399404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 良央 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30302152)
金高 弘恭 東北大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (50292222)
高橋 信博 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60183852)
上村 渉 東京大学, 医学系研究科, 助教 (80399394)
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Keywords | 希少糖 / DDS / 機能性食品 |
Research Abstract |
ラットに3%のプシコースを含む食餌を与えて90日間飼育したところ、食餌摂取量、体重増加量、体脂肪率、血清生化学のいずれの指標においてもコントロール群であるシュクロース投与群との違いは認められずプシコースの安全性が示された。また、プシコースの許容1日摂取量は1.67g/kg/dayであることが明らかとなった。 希少糖にアミノ酸誘導体をアミノカルボニル反応にて導入した誘導体を用いて高分子多糖であるアルギン酸に脱水縮合反応によって担持させたDDSを作製した。得られたDDS中の担体と希少糖との相互作用をHPLC、UV、元素分析から評価し、構造はNMR及び元素分析によって確認した。具体的には、希少糖-DDS複合体の化学量論比、濃度依存性を測定し、複合体形成に対する反応溶液の親疎水性、pH、温度による影響の評価、希少糖-低分子キャリア複合体の放出挙動を経時的に測定し、合成効率の確認および基礎的な物性解析を行った。さらに培養細胞や実験動物を用いた毒性試験および標的指向性試験についても適宜準備を進め基礎検討を行っている。 安全性評価としてアロースおよびプシコースが齲蝕関連菌の増殖に与える影響について検討した。0.5%のアロースあるいはプシコースを唯一の炭素源(エネルギー源)として含む液体培地では齲蝕関連菌の増殖が認められなかったことから、アロースとプシコースともには齲蝕関連菌のエネルギー源とはならないことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
低分子担体の選択および希少糖との誘導体作成、高分子担体への坦持がほぼ予定どおりに進み、安全性評価についても齲蝕関連菌を用いた検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
ラット摘出腸管より採取した細胞培養液あるいは培養細胞を用いてにDDS担体あるいは希少糖-DDSを添加し、細胞内分布の追跡等の標的指向性について評価する。さらに実験動物を用いて毒性試験を行い希少糖-DDSの機能性食品への利用に向けて基礎的検討を行う。
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Research Products
(3 results)