2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域分散型観測システムを活用した地球環境教育の実践
Project/Area Number |
21300294
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
長 幸平 Tokai University, 情報理工学部, 教授 (90256199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 孝 東海大学, 情報デザイン工学部, 准教授 (70408029)
竹下 秀 東海大学, 総合科学技術研究所, 准教授 (80366046)
三宅 亙 東海大学, 工学部, 教授 (40359013)
利根川 豊 東海大学, 工学部, 教授 (80188763)
河野 裕美 東海大学, 海洋研究所, 准教授 (30439682)
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Keywords | 地球環境教育 / リモートセンシング / 気象観測 / 地磁気観測 / 太陽放射観測 / 衛星画像 / eLearning / 全天カメラ |
Research Abstract |
1.気象観測システムの構築 気象観測システムおよび自動雲画像収集システムを西表島に整備し、そのデータをWeb上で公開した。これにより、西表島の特徴的な気候帯における、空の概況と気象情報が即時にどこでも把握できるようになった。また、既存の代々木の観測システムとリンクし、Web上で両地域の気象データや全天画像を並べて閲覧できるようにした。両システムは、それ自体が就学世代(小学校~高等学校)にとって魅力的な理科教育教材である。本システムからは、代々木と西表における太陽高度、日出・日没時刻、雲形の違い、荒天時の天空の様子と対応する気象データ等、理科教材として有意義なデータが次々と得られている。 2.教材開発と環境教育の実践 2009年7月22日の日食の際には、各観測系で各種データを収集した。特に、地球観測衛星関係では、気象衛星ひまわりの画像上にできる月の影が毎時移動していく様子をインターネットで公開した。これらのデータをもとに、現在、教材の開発を進めている。 本研究で開発中の地球観測衛星関係の教材を利用し、2009年11月21日に星槎中学校の体験学習「自然から学ぶ環境教育~副題:地球を科学する~宇宙の法則を体験」を実施した。野外で分光反射測定の実習等を実施したが、生徒たちは楽しそうに実験に取り組んでいた。 本研究において収集された観測データを使用してpptの教材を作成し、2010年3月13日開催のオープンキャンパスにおいて、付属高校生向けの体験授業「宇宙環境とは何か-太陽、オーロラから人工衛星まで-」の中で使用した。 3.観測データの校正 太陽放射の解析結果は使用する計測器の感度校正に影響される。観測データの計測精度を高めるため、研究室で所有するUV-B放射照度計に対して色補正係数を組み合わせた屋内校正を適用し、その校正値を評価した。
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