2011 Fiscal Year Annual Research Report
知識構築型学習の促進を目指した形成的評価手法の開発とその実証的検討
Project/Area Number |
21300306
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 律子 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70377729)
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
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Keywords | デザイン研究 / 形成的評価 / 協調学習支援環境 / 知識構築ポートフォリオ / 複雑系ネットワーク科学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,教育実践の「デザイン研究(design-based research)」において,形成的評価をこれまで以上に有益なものにするための統合的な評価手法を開発し,その実証的検討を行うことである.今回開発するものは,コンピュータを用いた協調学習支援環境において学習者自らが自分自身の学習進捗状況を的確にモニタし,次の学習へと進めるための形成的評価ツールである,このツールは,(1)学習者自身が参加しているネットワーク上の対話においてどのような知識発展が認められるかを自己評価するための「知識構築ポートフォリオ」と,(2)そのシステム全体として社会的知識がどのように発展しつつあるかを捉えようとする知識のネットワーク分析の2つから構成される.こうした異なるレベルの知識発展を学習者自らが統合的に評価することによって,自己学習能力の更なる進展が期待される.本研究では,こうした学習者のための評価ツールが後の学習成績に与える影響を実証的に検討していく. 本年度は,(1)協調学習活動中の学習者の対話のネットワーク分析ツール「Knowledge Building Discourse Explorer (KBDeX)」の精緻化と,(2)それを利用して知識構築ポートフォリオを支援する知識構築活動の指標化の実証的検討を行った.昨年度と同様に,指標の妥当性を検討するために既に通常の分析が終了しているオリジナルデータをもとに,Blind testの方法で再度ネットワーク分析を行い,その結果を比較検討することで妥当性を確認した,ネットワーク分析における伝統的な指標をそのまま利用するだけでなく,新たな測度を提案し,その妥当性の一部確認することができた.システム自体もユーザの使いやすさと,知識発展を評価するための改善が施され,各々国際学会での成果発表も行った.
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[Journal Article] Towards Productive Multivocality in the Analysis of Collaborative Learning2011
Author(s)
Suthers, D., Lund, K., Rose, C., Dyke, G., Oshima, J., ほか
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Journal Title
Proceedings of CSCL 2011
Pages: 1015-1022
Peer Reviewed
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[Presentation] Towards Productive Multivocality in the Analysis of Collaborative Learning2011
Author(s)
Suthers, D.D., Lund, K., Rose, C., Dyke, G., Oshima, J., ほか
Organizer
CSCL2011
Place of Presentation
香港,中国
Year and Date
2011-07-05
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[Presentation] Connecting levels of learning in networked communities2011
Author(s)
Suthers, D.D., Teplovs, C., de Laat, M., Oshima, J., Zeimi, S.
Organizer
CSCL2011
Place of Presentation
香港,中国
Year and Date
2011-07-04
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