2010 Fiscal Year Annual Research Report
初等・中等・高等教育における教育方法の改善・開発に関する総合的研究
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21300314
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 侃司 白鴎大学, 教育学部, 教授 (80143626)
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60107224)
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50167681)
澤本 和子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50226081)
姫野 完治 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30359559)
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Keywords | 授業 / 教育方法改善 / 初等教育 / 中等教育 / 高等教育 / 学力 |
Research Abstract |
1小学校と中学校の教育方法についての国内調査の主な結果 小学校は文部科学省による「全国学力・学習状況調査」において過去3年間とも全国トップの成績を収めた秋田県、中学校は同調査で常に全国トップレベルの成績を収めた福井県と富山県を今年度も調査した。その結果、学力向上に関係していると思われる「授業を構成するもの」「授業成立のための基盤づくり」「家庭での学習・生活」「教師の力量形成」といった要因を抽出することができた。例えば、秋田市立桜小学校では、「授業成立のための基盤づくり」のために、学習ルール(「桜小学習ルール」)の徹底を図り、全校で共有していた。 2高校と大学の教育方法についての国外調査の主な結果 高校の教育方法調査のために、カナダの西バンクーバー教育区にある三つの公立校を訪問した。この地区は、バンクーバーの中でも比較的経済レベルが高く、したがって教育レベルも高かった。しかし、移民の率は低くなく、それと関連して英語等のレベルに開きがあった。それに対応すべく、三つのレベルに分けた習熟度別クラス編成を行っていた。授業は、教員移動の固定による教室環境デザインへのこだわりが特徴的であった。大学において、米国NCLCAおよびTexas A&M大学Student Learning Centerの訪問調査で明らかになったことは、ラーニングセンターが中心となり、初年次教育、リテラシー教育、キャリア教育、ファカルティ・ディベロップメントなど、学内における学習支援活動を組織化し、実施していることであった。これら課外教育の活動が組織化されることによって、効果的に実施されていた。学会が開発したチューター育成カリキュラムやマニュアル、認証制度の詳細についても明らかになった。
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Research Products
(5 results)