2009 Fiscal Year Annual Research Report
構成主義に基づいた授業設計のための学習デザイン共有化ツールの研究開発
Project/Area Number |
21300317
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
青木 久美子 The Open University of Japan, ICT活用・遠隔教育センター, 准教授 (90392290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲林 清 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (20462765)
辻 靖彦 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 准教授 (10392292)
篠原 正典 佛教大学, 教育学部, 教授 (60392289)
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Keywords | 構成主義 / 学習中心主義 / 学習デザイン / ラーニングデザイン / ICT活用教育 / eラーニング / 授業設計 / LD |
Research Abstract |
本研究では、講義提供型教育による受身的な学習ではなく、学習者が自らの学習に主体的に取り組み、学習活動に積極的に参加してこそ、初めて学びが起こる、という新しい教育パラダイムであるという前提にたって、対面授業・ブレンデッド授業・オンライン授業全てにおいて、構成主義や学習者中心主義に基づいた学習デザインの授業設計を促進し、又、そういった学習デザインの共有化および再利用を促進するツールを開発することを目的とする。我が国では、まだまだ、「eラーニング、すなわちビデオ化した講義の提供」、という考え方が強く、従来の講義型の延長線上でeラーニングや教育のICT化を捉えている面が強く見られるため、こういったツールを開発し、構成主義的・学生中心主義的な授業設計を促進することは、欧米に後れを取っている日本の高等教育を活性化するものであると思われる。本年度は、以下の3点に絞って研究を進めた。 (1) 既存のツールのレビュー 文献調査をもとに、現存するツール4点を比較評価した。その中で、現在最もよく使われており、汎用性が高いと考えられるツールを入手し、実際に授業で使用してみることにより、より深い理解を得ることができた。 (2) 日本の大学における構成主義的授業の実践事例の収集 過去3年間の日本教育工学会全国大会論文集から、構成主義的な授業実践の例、及び日本で使われている語彙を収集し、類似性から分類を行った。 (3) 国際標準化の動向の観察・理解 学習デザインの国際標準化の動向に造詣を深めるため、IMS Global Learning Consortiumの国際会議に参加した。また、LAMSのユーザーが集まり情報交換を行う、LAMSの国際会議にも参加し、LAMSの動向・課題についての知識を深めた。
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