2010 Fiscal Year Annual Research Report
構成主義に基づいた授業設計のための学習デザイン共有化ツールの研究開発
Project/Area Number |
21300317
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
青木 久美子 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (90392290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲林 清 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (20462765)
篠原 正典 佛教大学, 教育学部, 教授 (60392289)
辻 靖彦 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 准教授 (10392292)
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Keywords | 構成主義 / 学習中心主義 / 学習デザイン / ラーニングデザイン / ICT活用教育 / eラーニング / 授業設計 / LD |
Research Abstract |
本研究では、大学において学習者が学習に主体的に取り組む学習・教育形態を支援するために、教員が、構成主義や学習者中心主義に基づいた学習デザインの授業を設計し、その学習デザインの共有化および再利用を促進するツールを開発することを目的とする。本年度は、平成21年度に引き続き、1)既存のツール(学習デザイン共有化ツールとティーチングポートフォリオツール)のレビュー、2)構成主義的授業の実践事例の収集、3)国際標準化の動向調査、の3点に絞って研究を進めた。1)においては、昨年度、欧米で開発された学習デザイン可視化・共有化ツールを中心にレビューを行ったのに対し、本年度はオンライン上のティーチングポートフォリオツールを中心に文献レビューを行った。ティーチングポートフォリオにおいては、その構造と社会的インタラクションの組み込みが重要であることがわかった。国際標準化の動向としては、顕著な動きは見られなかった。また、FacebookやTwitterといったウェブ2.0のツールの近年の急激な普及に伴って、共有化に向けてのコミュニティづくりに向けて、そういったツールとの連携についても考察し、プロトタイプの開発に着手した。教員がツールを使うことによって、教員自ら授業実践の長期的なリフレクションを行うことを可能とし、教員のプロフェッショナルデベロップメントに資するティーチングeポートフォリオとして位置づけることで、今までの学習デザイン共通化ツールの限界であった使用動機の問題を克服することを計画している。
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Research Products
(13 results)