2009 Fiscal Year Annual Research Report
高度人材のグローバル移動がイノベーション・システムに与える影響の研究
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21310100
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
安田 聡子 Kwansei Gakuin University, 商学部, 准教授 (90376666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 靖憲 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (80238229)
古川 柳蔵 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (60420006)
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Keywords | 高度人材 / グローバル移動 / イノベーション / 人材の属性 / モビリティ / 大学発ベンチャー企業 / 知識移転 / アントレプレナー |
Research Abstract |
研究初年度に当たる2009年度は、研究動向を精査して、世界的に評価の高い(=被引用件数が多い)最新研究が採用する分析フレームワークと実証方法について調査した。 その結果、「"人材のグローバル移動"を直接計測するよりもむしろ"人材の属性"を調査した方が、堅牢な実証になる可能性が高い」、「"人材の属性"を示す変数の一つとして、"モビリティ"を採用する研究が多い」、「"モビリティ"は、本研究が注目する"人材のグローバル移動"と密接に関連している」ということが明らかになった。これに沿い、以下のような作業を行った: 1)モビリティの高い高度人材が集まる"場"として、大学発ベンチャー企業に注目した 2)大学発ベンチャー企業約1,000社を各種資料から特定し、その実績等を調査した結果、おおよそ600社の活動実態が浮かび上がった 3)活動実態がある600社に関与している人材(企業人および研究者)の個人名を各種資料から特定してリストアップし、データベース化した 4)同様に、600社に関与する外国人高度人材を抽出してデータベース化した 5)本研究開始前に作成したパイロット版データベースと、上述3)および4)を比較検討し、本研究のデータベースにはまだ改善の余地がある、ということを明らかにした 6)上述1)~5)と同時並行的に、外国人・外国企業(や機関)への知識移転や技術移転に取り組む日本人高度人材やアントレプレナーに関する事例研究も重ねた
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
土井教之(編)
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Journal Title
ビジネス・イノベーション・システム-能力・組織・競争-、(第3章)日本企業のイノベーションと外国人高度人材(安田聡子)(日本評論社)
Pages: 309(67-97)
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