2011 Fiscal Year Annual Research Report
高度人材のグローバル移動がイノベーション・システムに与える影響の研究
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21310100
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
安田 聡子 関西学院大学, 商学部, 准教授 (90376666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 靖憲 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (80238229)
古川 柳蔵 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (60420006)
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Keywords | 高度人材 / グローバル移動 / イノベーション / アカデミック・アントレプレナーシップ / モビリティ / マテリアル・トランスファー / 国際協力 / 高度社会人環境人材 |
Research Abstract |
最終年度にあたる2011年度の成果は以下のとおりである: 1.成果の発表 昨年度~本年度前半でデータベースの構築、定量分析、インタビュー調査等を終え、本年度中盤~後半にかけて論文執筆、国際学会での報告、書籍の出版を精力的に行った。発表論文5本のうち4本が査読誌に掲載され、特に分担者である馬場の論文はAmerican Sociological Review誌という世界でもトップクラスのジャーナルにアクセプトされた。質の高い論文を多く発表できたといえよう。 国際学会での報告も精力的に行い、Academy of Management(経営学)、DRUID(イノベーション研究)、IAMOT(技術経営論)といった各分野のトップクラスに位置する学会で成果を報告した。 2.研究の新しい方向性の特定 研究初年度から注目してきた高度人材のグローバル移動に関しては、3年間という期間中、研究の新しい潮流が顕著になり、科学研究のグローバル化(人材の移動、国際共同研究、研究者同士の交流等)とアントレプレナーシップの関係を分析するものが数多く発表されるようになってきた。本研究でもヒトの物理的移動に関する分析に加えて、研究者間の国際協力(とくにマテリアル・トランスファーを通しての協力関係)といった要素も研究対象とし、最新の研究動向に沿った調査・分析を行った。 また、国際問題化した地球環境問題を解決に導く高度社会人環境人材の育成を通じて、グローバル社会で活躍する高度人材が備えるべき要件とその教育プログラムについても調査・分析を行った。 当初の研究計画はヒトの物理的移動に焦点を合わせるものであり、研究成果の多くもそれに関するものであるが、国際交流やグローバル人材の教育といった要素の重要性も指摘し、研究の新しい方向性を指摘した。
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Research Products
(11 results)