2011 Fiscal Year Annual Research Report
1890-1950年代日本における《語り》についての学際的研究
Project/Area Number |
21320021
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 徹 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20193500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋富 克哉 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (80263169)
荻野 雄 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (50293981)
笠原 一人 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (80303931)
昆野 伸幸 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (00374869)
西川 貴子 同志社大学, 文学部, 准教授 (20388036)
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Keywords | 思想史 / 哲学 / 政治学 / 文学 / 建築史・意匠 |
Research Abstract |
本研究は、哲学思想、美術工芸、建築、政治学、社会学、歴史学、文学と多ジャンルに亘る共同研究者および協力者の研究をベースに、本年度4回の研究会合をもち、研究成果の検証および情報の共有を行なった。会合全体での研究報告は、全体で11件を数え、申請時に予定していた分担者・協力者に加え新たな協力者も参加し、2度に亘る海外からの講師招聘も加えて多角的に考察することができた。考察された主要人物は、葦津珍彦、九鬼周造、今和次郎、陳澄波、寺山修司、高村豊周、夏目漱石、西田幾多郎、長谷川如是閑、丸山真男、村野藤吾、三木清、三宅雪嶺、夢野久作などであるが、近代化のなかで生と表現活動の基底となった語りを、それぞれの対象のなかから析出した上で、比較検討を加え、昨年度および一昨年度の成果とリンクさせることによって、明治末期から太平洋戦争の前後にまで、精神史の見取り図を拡げ、新たな展望もうることができた。また一つの目標として掲げた研究情報の国際的発信に関しては、エジンバラ大学、チューリヒ大学、台湾東海大学での代表者による講演などを通して一定の成果を上げた。ことにチューリヒ大学の講演がきっかけとなって、成果の一部をスイス・アジア研究への投稿として発表することとなり(印刷中)、2012年秋、さらに2014年に同地での合同研究会の計画も進めることができた。台湾東海大学の日本文化研究者との合同研究も企画段階に入った。研究内容の公表については、下記の業績欄に示すほか、研究全体を統一的に京都工芸繊維大学学術リポジトリーに近く公開する予定である。
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Research Products
(41 results)