2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320066
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30171135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 久雄 上智大学, 神学部, 教授 (50157682)
李 建志 関西学院大学, 社会学部, 教授 (70329978)
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Keywords | 語り / 東アジア / 台湾 / 韓国 / キリスト教 |
Research Abstract |
前年度につづき、研究代表者と分担者のあいだの連携のもとに「語り」についての研究のアプローチと具体的方法について、協同討議を行った。この三者の主な関心は、日本の旧植民地に関する日本と朝鮮・台湾における日本の文学者の語り、及び日本の占期における日本についての語り菅原)、現代における宗教的体験と文学の語り(宮本)、韓国文学と在日韓国・朝鮮人の文学における語り(李)であり、それぞれが研究を遂行した。懸案であった米国議会図書館のヘンダーソン文書の解析が開始され、他の占領期の語りとの比較研究が開始された。また、台湾大学との共同研究として2011年1月8日に東京大学で日台交流シンポジウム「日本を見る視線」が開催された。参加者は台湾大学から4名、東京大学から5名であった。発表論文は徐興慶「近代中国知識人の日本体験-梁啓超、林献堂と戴季陶の日本観の比較」、陳萱「日本文人の訪台と台湾総督府」、范淑文「『満韓ところどごろ』にみる日本」、斎藤希史「景観の日本-志賀重昴『日本風景論』から」、菅原克也「陰画としての日本-佐藤春夫の台湾紀行から」であり、現在発表論文を編纂中である。また、前年度の日韓交流シンポジウムの論文集の刊行準備を行った。
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