2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320102
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉浦 正利 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (80216308)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 徹 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (90177890)
山下 淳子 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (00220335)
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60252285)
藤村 逸子 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (50229035)
成田 克史 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40128202)
|
Keywords | 第二言語習得 / アイ・カメラ / 処理単位 / リーディング / ライティング / 眼球運動測定 / 学習者コーパス / コロケーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、第二言語習得において、学習者はどのような単位で産出及び理解という処理を行なっているかを明らかにすることである。本研究は、学習者が外国語を処理(産出および理解)している「過程」において、実際にどのような単位で処理を行なっているのかということを、リアルタイムに記録することで、解明しようとする試みである。 平成22年度は、第二言語の理解(英語リーディング)に関しては、動詞+目的語という表現パターンで、遷移確率をコントロールした精緻な実験文を作成し、英語学習者および英語母語話者それぞれ30名以上の協力を得て、眼球運動測定装置を使い視線データを収集した。分析の結果、先行研究の母語話者データの分析結果とは違い、英語学習者は遷移確率の違いにより初回注視継続時間に差がなく、英語母語話者とは言語処理に違いがあることを確認した。また、得られた視線計測データから処理単位を特定するプログラミング方法の検討を行った。 第二言語の産出(英語ライティング)に関しては、リアルタイム・ログデータを20名分以上収集し分析を行い、産出単位の特定および産出結果データとの比較分析を試みた。ライティングに伴う削除やポーズの特定というこれまでのコーパス分析では想定していなかった現象のデータ処理作業が予想以上に難題であることがわかり、翌年度引き続き分析方法を検討することにした。 ドイツ語とフランス語に関しては、それぞれのコーパスデータをテキスト処理し、本実験で必要となる遷移確率に関する基礎的なデータを得るためにn-gramの分析を行った。
|
Research Products
(16 results)