2011 Fiscal Year Annual Research Report
多様な大学環境での英語eラーニングの量と質を向上させるラーニングマネジメント研究
Project/Area Number |
21320104
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
青木 信之 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80202472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳見 道夫 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (90099755)
鈴木 繁夫 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (50162946)
清水 裕子 立命館大学, 経済学部, 教授 (60216108)
野澤 健 立命館大学, 経済学部, 教授 (30198593)
竹井 光子 広島修道大学, 法学部, 教授 (80412287)
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Keywords | 英語学習 / eラーニング / ラーニングマネジメント / 学習の量 / 学習の質 / 不適切学習 |
Research Abstract |
平成23年度は、平成22年度にも実施した、学習の「継続性」、「量」、「質」に影響すると考えられる学習者の情意面に焦点を当てたアンケート調査を事前、中間、事後で再度実施し、各大学における度数や平均値の変化をより詳細に分析した。その中で、事前→中間、中間→事後での各学習者の回答変化をみることにより、情意面がどのように変化するかを分析するとともに、情意面の変化と各大学のラーニングマネジメントとの関係および実際の学習履歴との関係を検討した。その結果、マネジメントが学習者の情意面にある程度影響を及ぼしている可能性があることが明らかとなり、特に、「学習進度」については、マネジメントが強い大学ほど、学習者自身の進捗状況に好印象を持ち、マネジメントが強くない大学では、自身の進捗状況に不善感を感じる傾向があることが分かった。情意面の変化と実際の学習履歴との関係については、マネジメントの強い大学ほど情意面が影響する余地が少なく、コンスタントな学習がみられる傾向があり、マネジメントの強くない大学では、情意面の違いが消化率に影響し、やる気の高低に関係なく、学習期間終了間際に駆け込み消化の傾向がみられることが分かった。これらの分析の結果、学習期間中の細かい学習締め切りの設定、復習テスト実施の有無、週1回の対面授業の有無などが、ラーニングマネジメントの重要なポイントであることが明らかになった。 これらの研究成果については、平成23年8月7日に名古屋学院大学で開催された外国語教育メディア学会(LET)第51回全国研究大会の公募シンポジウムにおいて、「多様な大学環境における英語eラーニング-学習者アンケートからみえてくるもの-」と題した研究発表を行った。
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Research Products
(10 results)