2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320118
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
曽根原 理 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (30222079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 敏男 武蔵大学, 人文学部, 教授 (20156805)
佐藤 眞人 北九州市立大学, 文学部, 教授 (40222020)
岸本 覚 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (80324995)
山澤 学 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (60361292)
大川 真 東北大学, 大学院・文学研究科, 専門研究員 (90510553)
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Keywords | 鳥取東照宮 / 鹿児島東照宮 / 日光東照宮 / 南泉院 / 大雲院 / 徳川王権論 / 伯耆大山 / 妹背山 |
Research Abstract |
平成23年度は、前年度3月の東日本大震災のため東北大学・筑波大学の3名が被災したため、活動開始が遅れたが、予定通り年2回の研究会を実施した。第1回研究会は、7月26-27日に鳥取で実施した(会場:レーク大樹)。参加者の報告題目は次のとおりである。曽根原「鹿児島東照宮をめぐって」、佐藤「慶応四年日次記にみる鳥取東照宮・大雲院の神仏分離の動向」、岸本「幕末期殿鐘鋳砲に関する史料紹介」、山澤「久能山東照宮の成立について」、中川仁喜(研究協力者)「大雲院文書に見る安楽律関係史料-大雲院と摩尼寺の関係-」。 第2回研究会は、12月4日に京都で実施した(会場:池坊短期大学)。参加者の報告題目は次のとおりである。藤田和敏(研究協力者)「近世延暦寺財政と伯耆大山」、岸本「大雲院所蔵大山関係資料について」、佐藤「明治二年における大雲院と鳥取東照宮の神仏分離の動向-明治二年日記簿を通して見る-」、福原「神仏習合の作り物-宮中灌仏会「山形」から熱田社神事造り物への展開-」、曽根原「ハーヴァード燕京図書館所蔵東照宮関係史料について」。 研究会にあわせて合同調査を2回実施した。1回目は鳥取東照宮別当寺院(大雲院)、2回目は叡山文庫(滋賀県大津市)である。その他、各自が独自に史料調査を実施した。曽根原は、上記の他、10月26日に和歌山・妹背山の紀州徳川家関係史蹟の調査を実施した。 その他国外から、ハーバード燕京図書館(米国・ボストン)、チェスタービーティー美術館(アイルランド・ダブリン)の東照宮関係史料の画像を入手し、調査に着手した。これらの調査結果については、今年度末に作成する報告書に掲載を予定している。 研究成果として、季刊日本思想史78号に「東照宮祭祀」という特集を組んだ(佐藤弘夫氏と曽根原の共編)。曽根原は10月29日に開催された日本思想史学会の公開シンポジウムにおいて口頭発表を担当し、参加者と議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東日本大震災の影響もあり、国内の史料調査が遅れ気味になっている(鳥取東照宮、仙台東照宮など)。また、研究分担者の一人の身分に変化があり、研究に専念することがやや難しい環境であることから最終年度の成果報告の準備に影響が出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度が最終年度となるため、継続した史料調査や検討会に加え、活発な成果報告を予定している。科研全体としては11月末に北京で 中華日本哲学学会と合同開催 で国際シンポジウム実施するため準備を進めている。その他有志で、10月に日本思想史学会(愛媛県松山)におけるミニセッション、来年3月にAAS大会(米国・サンディアゴ)におけるパネルを企画中である。そうした成果の学界における共有のため、報告書を作成する予定である。
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[Book] 神道と日本文化2012
Author(s)
崔世広編、佐藤眞人・曽根原理分担執筆
Total Pages
180-196 245-260
Publisher
中国社会科学出版社