2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320135
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
森部 豊 Kansai University, 文学部, 准教授 (00411489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 将司 日本女子大学, 文学部, 准教授 (50329025)
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Keywords | 東洋史 / 中央ユーラシア / ソグド |
Research Abstract |
初年度は,ソグド人の東方活動に関する史・資料および関連研究文献の収集と海外調査を実施し,また一部の研究成果を公表した。 まず8月下旬から一週間,森部・研究協力者福島はウズベキスタンに残るソグドの都市遺跡(パイカンド・サマルカンド)の景観調査を行い,あわせてサマルカンド・アフラシアーブ出土のソグド壁画の調査をも行った。 次に森部は,9月中旬に中国から欧米に流出したソグド人葬具のうち,フランス・パリのギメ美術館とイギリス・ロンドンのVictoria and Albert Museumに所蔵される文物の調査を行った。加えて,中央アジア収集の印章の調査のためロンドンの大英博物館にも立ち寄った。 最後に12月25日から1月3日にかけて森部・山下・研究協力者福島・中田は,中国・山東省・河北省・河南省においてソグド関係の石刻史料の調査を行い,一部資料を収集した。山東では青州市博物館で北斉のソグド石板の調査と拓本の購入,河北では大名県・邯鄲で唐代のソグド系武人の石刻史料の調査。河南省では洛陽において新出のソグド人墓誌銘および景教碑文の調査を行った。これらは,原石を調査し,釈文を作成し,あわせて必要な拓本資料も購入した。また竜門石窟に残る唐代題記の調査を合わせて行った。
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