2009 Fiscal Year Annual Research Report
戦後西ドイツにおける「社会国家性」の歴史的展開-家族をめぐる「包摂」と「排除」
Project/Area Number |
21320142
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
川越 修 Doshisha University, 経済学部, 教授 (40140090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 伸 同志社大学, 文学部, 教授 (40238027)
辻 英史 東京大学, 総合文化研究科, 教務補佐 (80422369)
中野 智世 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (90454470)
石井 香江 四天王寺大学, 人文社会学部, 専任講師 (70457901)
水戸部 由枝 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (20398902)
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Keywords | 西ドイツ / 東ドイツ / 社会史 / 社会国家性 / 家族 / 包摂・排除 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は、以下の4点に集約できる。 1.研究課題を確実に遂行するために、研究代表者、研究分担者および研究協力者計9名をドイツに派遣し、次年度以降の実証研究に向け、集中的に史・資料調査を行った。 2.9月(5名)および2月(1名)に、ミュンヘン大学において研究協力者であるホッケルツ教授(および助手のクラー博士)と面談し、本研究のキーワードとなる社会国家性概念をめぐり意見交換をすると共に、個別の研究テーマについてのアドハイスを受け、さらに次年度以降の研究協力の具体化に向けた打合せを行った。 3.計5回開催(5.30./7.27./10.24./12.26/2.28.)した研究会においてメンバー全員が報告を行うことによって、本研究全体のキーワードとなる社会国家性および包摂・排除といつ2つの概念をめぐる議論を深化させるとともに、個別の研究課題をめぐる相互討論と国内研究協力者からのコメントを通じて、問題関心のすりあわせを行うことが出来た。その結果、本研究課題を遂行する上で、19世紀末からの通時的変化という視点と同時代の東ドイツ社会との共時的比較という視点の重要性が確認された。 4.研究分担者の服部が代表となっている「医療・身体・環境史」研究会との合同研究会(2回開催)および、本研究の準備過程で公刊した『社会国家を生きる』(2008年)の合評会等(ドイツ現代史研究会:大学コンソーシアム京都キャンパスプラザ/6.27.;社会政策学会秋秀大会書評分科会:金城大学/2009年11月)への参加によって、本研究の課題について研究領域を異にする様々な研究者と議論する機会を得た。
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Research Products
(10 results)