2010 Fiscal Year Annual Research Report
戦後西ドイツにおける「社会国家性」の歴史的展開-家族をめぐる「包摂」と「排除」
Project/Area Number |
21320142
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
川越 修 同志社大学, 経済学部, 教授 (40140090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 伸 同志社大学, 文学部, 教授 (40238027)
辻 英史 法政大学, 人間環境学部, 専任講師 (80422369)
中野 智世 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (90454470)
石井 香江 四天王寺大学, 人文社会学部, 専任講師 (70457901)
水戸部 由枝 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (20398902)
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Keywords | 西ドイツ / 東ドイツ / 社会史 / 社会国家性 / 家族 / 包摂・排除 / 中間団体 / 標準家族モデル |
Research Abstract |
本年度は、計6回開催した研究会(東京3回、京都2回、名古屋1回)における報告と議論を通じて、研究の重点を以下の3つに絞り込むことによって、「研究の目的」を深化させることが出来た。 (1)「家族と社会国家-20世紀ドイツにおける包摂のダイナミズム」 (2)「社会国家と中間団体-第二次世界大戦後の東西両ドイツの社会国家性をめぐって」 (3)「社会国家における包摂と排除の狭間-標準家族モデルの歴史的再検証」 また、「研究実施計画」に即して言うと、上記研究会の枠内で、国際比較研究のためのワークショップ(ゲスト・スピーカーに「東アジアの後発福祉国家」を研究テーマとする東京経済大学の金成垣氏を招聘)と海外研究協力者Prof.Hockerts(Munchen大学)の下で助手を務めるDr.Kullerを招聘したワークショップを開催した。 とりわけ、3月12-14日の3日間に渡って同志社大学で開催された後者のワークショップでは、本研究プロジェクトの概要報告、日本側の全メンバーの個別研究テーマ報告およびそれらをめぐる討論をすべてドイツ語で行い、招聘研究者との間でインテンシブな意見交換をおこなうことによって、本研究の最終年度におけるとりまとめ作業に向け、多くの貴重な示唆を得ることが出来た。 また当初計画の枠内で、研究代表者の他、2名の研究分担者と1名の研究協力者をドイツに派遣し、ホカーツ教授との連携を密にするとともに、個別研究テーマに関わる史料の収集を進めた。
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Research Products
(12 results)