2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320146
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山田 昌久 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (70210482)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 拓也 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 助教 (30514608)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 実験考古学 / 定住化基礎技術 / 技術効力 / 資源交渉力 / 石器鉄器比較 / 水利用 / 石器衝突圧応力 / 狩猟技術 |
Research Abstract |
実験考古学によって、器具効力の数値化と資源利用量・管理技術に関するデータを作ることが、本研究の目的である。山田は植物利用に関する実験を行い、山岡は動物利用に関する実験を行った。実験地は、首都大学東京実験ヤードと各県で行った。内容は、 ①石斧と鉄斧による効力比較の実験(岩手・静岡・島根)、②木箭とケヤでの割り製材と石斧・鉄斧による捻じれやササクレの補整実験(岩手・島根県)、③木鎌・石鎌・鉄鎌による草刈り(除草・採取)実験(岩手・石川)、④石刃鋤・木刃鋤・方形鉄刃鋤・U字形鉄刃鋤による掘削実験(岩手・静岡・石川・鳥取)、⑤水利施設構築・使用実験(岩手・静岡・石川・大分)、⑥木の実管理実験(石川・首都大学東京)、⑦蔓植物・木裂き材による籠製作実験(岩手・石川・大分)、⑧弓矢と石槍の効力・石材衝突変形の実験(岩手・岐阜・石川)、⑨土器による煮沸実験・住居内炉での燃焼実験(岩手・岐阜・石川)であった。 そして、以下のようなデータが作成できた。①について、伐採・切断の両技術を、クリ・ケヤキ・オオヤマザクラ・コナラ・スギ・アカマツなどの木で比較した。石斧でも20㎝の太さの木であれば10~12分で伐採できる。②分割製材では、捻じれササクレの補整に時間がかかった。柱状片刃石斧の機能は、この作業のものと分かった。③除草は集落環境整備に不可欠な作業で、木鎌が縄文時代中期から古墳時代まで確認されることが除草作業とのかかわりで捉えられた。④水利施設を使用したどんぐりの管理実験では、虫殺しの技術と澱粉の劣化に関する情報が得られた。さらに編組技術に関して。乾燥蔓の戻しなどのデータを得た。⑤弓矢の実験では、石器の変形情報や貫通力に関するデータを得た。 成果発表は論文・学会発表が14件ある。 また、25年度の日本考古学協会総会で発表 予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)