2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 達夫 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (30114383)
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Keywords | グローバリゼーション / 法哲学 / 立法学 / 基礎法学 / 立法理学 / 公共性 / 法理学 / 正義 |
Research Abstract |
本年度の研究に於いては、「立法の正当性保障」、「立法の合理性保障」、「立法の謙抑性保障」に関わる諸論点について、研究代表者と連携研究者相互の間で内外研究動向の展望と研究方針確認を行う傍らで、(1)研究代表者が委員長を務める日本学術会議立法学分科会との間でも共同で情報収集や理論的共同討議を行い、(2)本研究および先行する科研費共同研究の研究成果の一部の報告を遂行した。(1)については、6月、10月、11月に立法学分科会と共催で研究会を開催した。中央大学の山田八千子氏の債権法の改正過程についての報告や連携研究者の谷口のJ.S.ミルの代議制統治論に関する報告をもとに、民法改正における立法の正当性保障の問題や立法産出機関としての議会の構成の問題などについて、検討した。 (2)については、まず、8月にフランクフルトで開催された第25回国際法哲学社会哲学学会連合(IVR)世界大会の分科会にて、研究代表者の井上と連携研究者の瀧川、横濱、谷口、郭が世界正義論や遵法義務論、市民社会に関する報告を行った。9月には研究合宿を行い、連携研究者の稲田、郭、井上彰、横濱、吉永、桂木がグローバル化と立法システムやF.ハイエク、F.フンボルト、福沢諭吉の立法思想などについて報告を行った。12月には東京法哲学研究会と共催で研究会を開催し、嶋津格著『問いとしての<正しさ>』をめぐって、連携研究者の安藤がコメントした。
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Research Products
(8 results)